ロッテの武内涼太は8月26日のDeNA二軍戦で、『右肘内側側副靱帯再建術および右肘クリーニング術』明け二軍公式戦復帰後初登板を果たすと、2日の広島との二軍戦でも1回無失点に抑え、2試合連続で無失点に抑えた。
武内は23年育成ドラフト1位でロッテに入団し、1年目は体づくりで体重が10キロ近くアップしストレートのスピードも最速154キロを記録。25年2月1日の取材で「自分のスピードボールは武器ですし、数字で印象付けるというか、スピードを持っていることは相手に対しても武器になる。それはいいことかなと思います」と力を込めた。
昨季はファームでは6月24日のオイシックス戦での1試合の登板にとどまり、同年7月18日に群馬県館林市内の病院で、『右肘内側側副靱帯再建術および右肘クリーニング術』を行った。
リハビリ期間中について武内は「トミー・ジョン手術を受けたいろんな先輩から聞きましたけど、結局痛いのは痛いので絶対に。そこの痛みとどう向き合うかを言われていたというか、話していた、僕は早めに痛みが取れてきて、今は結構違和感なく投げられているので、だいぶ回復が早いのかなと思います」と振り返った。
8月26日のDeNA二軍戦でトミー・ジョン手術明け、二軍公式戦初登板を果たした。2-7の7回から登板した武内は、先頭の井上朋也に1ストライクから投じた2球目、外角高めのボールになったが155キロを計測。自己最速を更新したのか確認すると、「最速は練習試合とかなんですけど、158キロが出ましたね」と教えてくれた。
ただ、トミー・ジョン手術明けの練習試合で158キロを計測したのではなく、「手術前ですね。手術前に158キロが出ていて、まだマックスではないですけど、順調にきていると思います」と話した。
その井上朋に対して、3ボール2ストライクから140キロのカットボールで空振り三振に仕留めた。
「カットと言われればカットですし、速いスライダーと言われれば、速いスライダーと呼んでいるんですけど、僕の中ではカットと言っていますね。一番ゾーンに投げられているボールですし、自分の中で信頼を持っています。そこがゾーンに入ってきてうまくこの前も抑えられたので、そこを中心になる球かなと思っています」
武内は続く関根大気を3ボール2ストライクから投じた6球目の142キロカットボールで二ゴロ、成瀬脩人にセンター前に運ばれたが、東妻純平を1ボール1ストライクからの150キロのストレートで二ゴロに打ち取り、復帰後二軍公式戦初登板は1回・19球を投げ、1被安打、1奪三振、無失点だった。
「これまでの結果的にもうまくいっているところもあると思うので、ホッとしている気持ちがでかいですね」。
トミー・ジョン手術を経て“成長”した部分について「実感は特にないですけど、自分の実感がないところが成長しているのかなと。思っていないところが積み上がって成長しているのかなと思いますね」と明かした。
種市篤暉によると、若手で投球フォームについて聞いてきた選手の一人に武内の名前を挙げていた。今よりもさらに成長する意欲は貪欲だ。「もちろんカットボールに頼りきらず、まっすぐで。チームも僕がどんなピッチャーかと求められているかと言われたらスピードが出るところが魅力。そこを前面に出していきたいと思います」。力強いストレートを武器にアピールしていく。
取材・文=岩下雄太