ロッテの八木彬は29日の日本ハム戦、2点ビハインドの6回から登板し、2回を無失点に抑えた。
八木は7-9の6回に登板すると、1イニング目の6回は危なげなく打者3人をわずか12球で片付ける。2イニング目となった7回はレイエスを遊ゴロに打ち取った後、野村佑希にレフト前に運ばれたが、有薗直輝、今川優馬を連続三振に仕留め、2回・35球を投げ、1被安打、2奪三振、無失点に抑えた。チームは敗れたが、見事な好リリーフだった。
八木はツーシームを武器に5年目の今季、ブレイクを果たしている。8月は26日と27日のソフトバンク戦で連投、29日の日本ハム戦で2回を投げているが、1日の日本ハム戦の後は9日のオリックス戦、19日の楽天戦と登板間隔の空いた登板が多かった。
「先発ピッチャーのカバーやったりとかで、ブルペンで投げている。傾斜でも投げたりしてるので、そこは大丈夫かなと思います」
8月の戦いに入っても、「すごいいいですね」と、ツーシームの威力を発揮し続けている。「ちょっと中に入ってしまうことも多々ある。それは変化している分、打ち取れたり、ゴロヒットもあるんですけど、ちょっと内に入るくらいでも、いいのかなという感じがあります」と、変わらず手応えを得ている。
以前からツーシームを投げる弊害で体の開きを口にすることが多かったが、「常に左手を意識して閉じて投げている感じは今も継続しています」と心配の必要はない。
ストレートも「手応え的に良くなっていますし、26日の登板でも150キロ出ていますし、球速的にも出ている。球は全然悪くない」と、納得のいくボールが投げられている。
フォークも9勝目を手にした8月9日のオリックス戦、2-2の6回一死走者なしで山中稜真を2ストライクから空振り三振に仕留めた4球目の139キロフォーク、2-2の6回二死走者なしで西川龍馬を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた141キロフォークは良い落ちだった。
「あの日はめっちゃ腕振って投げてみようと思ったんですよ。空振りをあそこまで取れているのは、最近ずっとなかったんですけど、腕を振ったら振ってくれたので、その次の試合からも2ストライク追い込んでから腕を振る意識はしています」
◆ 安定した投球
開幕一軍こそ逃したが、4月9日に一軍昇格を果たしてから、ビハインドゲームのロングリリーフを中心に36試合・50回を投げ、9勝0敗8ホールド、防御率1.62と、抜群の存在感を放つ。
「力を入れなくても、しっかり抑えられていることが今年すごくいいことだと思っている。その中でコントロールできているのは良いことかなと思います」
相手が色々と対策を練ってくる中で、8月は6試合・9回を投げて、防御率0.00。「研究されている中でもツーシーム、フォーク、ストレートと3つになったところをスライダーを多く入れてみたいな。そこは試行錯誤しているので、スライダーも自信のある球になってきているので、それはいい感じかなと思います」
ここまで9勝を挙げており、二桁勝利にも期待がかかる。「それはあげたいと思いますけど、そこを意識したら、力んでしまう感じがするので、なるべく意識しないように自分のピッチングをしていきたいです」と、自分の投球することだけを考える。
「任されたところで自分のピッチングをするだけだと思うので、自分のできないことはやらないように。やるべきことをしっかりやろうという感じです」。シーズン残り1ヶ月半を戦い抜いていく。
取材・文=岩下雄太