「もっともっとセーブをあげたいと思います」
ロッテの横山陸人はここまで、リーグトップの31セーブをマークする。
最多セーブのタイトルを目標に掲げた今季は、開幕から守護神を務め、5月9日のソフトバンク戦から6月4日のヤクルト戦にかけて12試合連続セーブ。「結果が出ていることはいいことだと思います。投げさせてもらえる場面ではゼロで抑えていくだけなので、今は試合に投げることに集中して、数字というのはあまり意識せず、やっていければ。まだまだシーズンが長いので、数字は意識せずやっていければと思います」と、5月は球団月間新記録となる11セーブを挙げるなど、開幕からセーブを量産。
6月も「本当にいい場面で投げられて、しっかり結果も出ていますし、順調にきているのかなと思います」と月間9試合・9回を投げ、5セーブ、防御率0.00と抜群の安定感を誇った。
しかし、7月は10日のオリックス戦、セーブシチュエーションではない8-4の9回に登板し、0回1/3を投げ2失点で降板すれば、7月16日の西武戦は4-2の9回にマウンドに上がり、セーブを挙げたが1回1失点、4-4の9回に登板した7月20日のソフトバンク戦は周東佑京に決勝犠飛を浴びるなど、4試合・3回1/3を投げ、1敗、2セーブ、防御率5.40だった。
7月は登板間隔が空き、6月30日の楽天戦から7月10日のオリックス戦の登板まで10日間登板がなかったこともあった。調整の難しさなどはなかったのだろうかーー。
「難しいとかは考えなかったんですけど、結果としてあまり良くなかったので、もっともっと改善しなきゃいけないと思った月でしたね」
悔しい月にはなったが、7月26日のオリックス戦、「悪くはないかなと思いますし、投げている場面も場面なので、強度とコントロール精度、両立してあの辺の球を投げられたのかなと思います」と、3-2の9回先頭の中川に投じた初球の152キロ外角見逃しストレート、3-2の9回一死走者なしで来田に投じた初球のインコース152キロ見逃しストレートは力強かった。
シンカーも同日のオリックス戦、「感覚が良くなったり、悪くなったり波があるので、それがたまたま良い時だったので、もっと安定して投げられるようにやっていかないと思います」と、3-2の9回二死走者なしで宗に1ボール1ストライクから投じた3球目空振りを奪った138キロ低めのシンカーが良かった。
オールスター前までにリーグトップとなる26セーブを記録。8月1日の日本ハム戦で後半戦初セーブをマークすると、月間8試合に登板して4セーブ。8月23日の日本ハム戦で30セーブに到達した。「特に意識していなかったんですけど、良かったかなと思います」と、横山にとっては“通過点”に過ぎないようだ。
「セーブのタイトルを獲りたいと思ってやっているので、このまましっかりシーズン最後まで気を抜かずに投げていければ良いかなと思います」と気を引き締めた。
◆ 50登板も残り4試合に迫る
昨季長年目標に掲げていた50試合登板をクリアし、今季もここまで46試合に登板。残り4試合で2年連続50試合登板達成となる。「50登板というよりかは、50登板以上投げたいですし、60試合それ以上に投げていければよりチームのためになるのかなと思うので、やっていければいいかなと思います」と力を込めた。
8月20日の楽天戦、8月21日の日本ハム戦で、6月6日と7日の巨人戦以来となる連投となった。8月22日の日本ハム戦は雨天中止になったが、試合が行われていた場合、3連投はいけたのだろうかーー。
「3連投、4連投するつもりでいるので、全然行けと言われれば、常にいつでも行けるように準備するのが僕らの仕事。これからもそういう場面があったらやっていければいいかなと思います」
今季は開幕から一度も登録抹消されることなく、一軍で投げ続けている。「1年間ずっとやっていると調子の悪い時も出てきますし、登板間隔の話とか出てきますけど、色々初めてやっていく中で課題が出ているので、もっとそういうのを今シーズン中でも来年からでもしっかり突き詰めてやっていきたいと思います」。
このまま戦い抜ければ、自身初のシーズン完走になる。「勝つしかないと思うので、残りの試合少ないですけど、しっかりチームが勝って、自分のため、チームのためになれるような投球ができればいいかなと思います」。勝負の9月。横山の登板が増えれば、それはすなわちチームの勝利の確率が高い時。チームの勝利のためマウンドに上がり、セーブを積み重ねた先に最多セーブのタイトルが待っている。
取材・文=岩下雄太