ニュース 2022.09.27. 06:14

「あえて叱咤激励しますが…」解説陣が見たロッテ、佐々木&松川バッテリーの課題

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ロッテの佐々木朗希(右)と松川虎生(左) (C) Kyodo news

自身初の二桁勝利ならず


 ロッテはソフトバンクに競り負け残り4試合で3位の西武まで3ゲーム差となった。

 先発の佐々木朗希は、初回にピッチャーゴロを一塁へ悪送球してランナーを出すと、フォアボールで二死二・三塁のピンチを迎えたが、デスパイネをフォークで空振り三振で無失点で切り抜ける。

 4回は二死一・二塁の場面でボークを取られて二・三塁とされたが、甲斐拓也を空振り三振で抑えピンチを回避。続く、5回は先頭の三森大貴に死球を与えると、二盗、三盗を決められ、一死三塁から牧原大成を空振り三振としたが、ワンバウンドした球を捕手の松川虎生が止められず暴投となり先制点を許した。

 味方が同点に追いついた6回は3者凡退に抑え、97球、5奪三振、1失点で降板。今シーズン最後の先発で10勝目を飾ることはできなかった。

 26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した達川光男氏は「(1回の)ピッチャーゴロは確かにバランスを崩して上手く投げれなかったか分かりませんが(来季に向けて)まずは守備を鍛える。そして、牽制球ですね。今日は外すだけで1球も投げれなかった。クイックのタイムも普通の投手よりも遅い。松川もいい送球をしていましたが、どんなに良い肩でもこれだけ盗まれたらアウトにはできないですよ」と、佐々木朗の課題を指摘。

 バッテリーを組んだ松川については「(先制点を許した)あのワンバウンドのブロッキングも甘いですよね。片手で止めに行かず右手を骨折してもいいくらいの気迫で止めに行ってほしかった。きちっと捕球していれば三塁ランナーの三森が相当リードしていたので(三振で)ゲッツーでしたよ」と、記録は暴投となったがキャッチャーがカバーできるプレーだったとの見解を示した。

「あえて叱咤激励したのは佐々木と松川は必ず日本を代表するバッテリーになると思いますので。今年はオリックスの山本由伸と若月が(最優秀)バッテリー賞を獲ると思いますが、その対抗馬は佐々木と松川だと思っています。それにはピッチャーは投げること以外にやらなければいけないことがありますよ」と、厳しい指摘の真意を明かした。

 同じく解説を務めた野村弘樹氏は「今日は6回1失点で結果だけ見たら文句なしですよ。投げることに関しては一級品なんですが、“投手力”と考えたときにフィールディング、クイック、牽制、カバーリング、バックアップといろんな要素がある。そこをもう少し大事にしていかないと、自分の首を絞めることになってしまう。日本を代表するピッチャーになれる素質を持っているだけに、投げる以外のことをしっかりやっていってほしいですね」と、来期に向けて期待を込めた。

 プロ3年目の佐々木朗は今季20試合に先発登板し、129.1回を投げ、9勝4敗、防御率2.02、173奪三振の成績を記録している。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

 

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