ロッテの坂本光士郎(撮影=岩下雄太)

 「いつも変わらず、投げさせてもらえることはありがたいと思います」。

 ロッテの坂本光士郎は9月13日時点で、ヤクルト時代の21年に記録した36試合登板を上回り、シーズン自己最多となる42試合に登板している。目標に掲げる50試合登板まで、残り8登板だ。

 今季は1度登録抹消された時期はあったが、開幕から貴重な左のリリーフとしてブルペンを支える。一軍で投げ続けられている要因に坂本は「ここまで投げることが未知なところではあるんですけど」とした上で、「毎日、毎日新しい気持ちでできている。そこは落ちずにいけている要因かなと思います」と自己分析した。

 開幕前のオープン戦から坂本は“左打者を抑えるのが一番の仕事”と話していたが、左打者の被打率は.179(84-15)ときっちりその役割を果たす。「そこは抑えられているんですけど、打たれる前に左打者に四球を出すということもある。今シーズンは少ないですけど、そこを改善できたらなと思います」と、四死球を出してしまうところは本人の中で課題にしている。

 それでも、左打者をシーズン通して抑え続けているのは事実。9月2日の楽天戦では3-1の6回一死一、二塁で先発・種市篤暉の後を受けてマウンドに上がり、岡島豪郎を1ボール2ストライクから131キロのスライダーでセカンドダブルプレーに仕留めたのは、見事だった。

 「あそこでダブルプレー取れたというのがすごく良かったです。狙ったわけじゃないですけど、しっかり低めに取れたのはすごく自分の中でも勉強になりました。いい経験になりました」。

 登板までの準備においても「試合入ってブルペンで待機しているときとかも、常に来そうだなと思ったら体を動かしたり、準備の段階でいいようにいっているのかなと思います」と、自分が投げそうだなと想定して、体を作っている。そういった小さな積み重ねが、今季の活躍につながっていることは間違いない。

 坂本が一軍で投げ続けることで、坂本=登場曲でもある浜田省吾さんという印象もついた。「そこは僕からしたらすごく嬉しいです。なかなか使う選手がいない中で、僕は好きで本当に使っている。それで僕=浜田省吾さん風に捉えてもらえることは嬉しいことだし、光栄です」と喜んだ。

 チームは残り20試合。クライマックスシリーズ進出に向けた争いが激しくなり、負けられない戦いが続く。「すごく大事な試合ばかりになると思うので、そこで坂本と言われた時に100%の力を出せるようにやっていきたいと思います」。目標とする50試合登板、そしてチームのAクラス入りに向け、腕を振り続ける。

▼坂本光士郎の成績
42試 1勝0敗12ホールド 振39 四17 防3.40

※2023年9月13日時点

取材・文=岩下雄太

この記事を書いたのは

岩下雄太

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