ロッテの坂本光士郎は、ここ最近投げはじめた“ツーシーム”が抜群の威力を誇る。
24年に「使い分けるというよりかは、ツーシームがあるというだけで、スライダーももっと遠く感じるだろうし、と思って投げています」と左打者のインコースに投げ込んでいたが、昨季は「ツーシームも練習はしているんですけど、どこになるかわからないですけどシーズンの序盤でも途中でもしっかり投げられたらなと思っています」と話していたが結局、シーズン中はほとんど投げず。
今季はシーズン始まってからも、力強いストレート、スライダー、カットボール、スプリットといった球種を中心に投げ、特にストレートは「いい感じに投げられていますね」と開幕から変わらず力強かった。
その中で、今年再びツーシームを投げるようになった理由について「まっすぐ、スライダー、カット、スプリットしかないので、左バッターからしたら逃げていく球しかない。どうにか内に入っていく球を投げたいなと思っていたので、それが今いい感じにいっているのかなと思います」と説明。
ツーシームを投げはじめたきっかけは、「ツーシームだから変に小細工しないといけないと思っていたんですけど、握りを変えてまっすぐのように投げるだけで、キャッチボールとか投球練習の中でだいぶボールに変化がついたりしていた。これで良いんじゃないかなと、色々と試行錯誤しながらやっていく中で、試合でも使えるかなと思って、また投げ始めました」と教えてくれた。
9月11日のソフトバンク戦、1-8の5回二死走者なしで川瀬晃に2ボール1ストライクから投じた4球目のインコース144キロ見逃しストライクは見事だった。
左打者にはツーシームだけでなく、スライダーもアウトコース、インコースに投げ込んでいる。「入ってくる球があるだけで、スライダーにしてもカットにしてもバッターからすると、逃げていく弾も有効になると思う。それは使えるんじゃないかなと思います」と相乗効果に期待する。
気になるのはここ最近、スプリットをあまり投げていないこと。「ツーシームが良いので、ツーシームを優先順位的にというか、カウントも取れますし、右バッターになってくるとスプリットも投げていかないといけないなと思っています」
ここから来季に向けて、残り試合でどう存在感を示すかが重要になってくる。「毎回言うような感じになるんですけど、名前を呼ばれたところで結果を残していくしかないと思います。今は負けパターンだったり、2イニングいったりがメインなんですけど、そこで結果を出していかないといけないなと思います。来年につながるようにと思ってやっています」シーズン最終盤には10連戦も控えており、坂本の出番は多くなりそうだ。
取材・文=岩下雄太