オリックスの2年目右腕、東山玲士投手がチェンジアップを武器にリリーバーとして存在感を示している。丸亀高(香川県)、同志社大、ENEOSから2024年ドラフト5位で入団。1年目にトミー・ジョン(TJ)手術を受け育成選手としてリハビリに励み、約1年後に実戦復帰し支配下へ。8月中旬から1軍の中継ぎの一員としてブルペンを支えている。
「ホークスさん(ソフトバンク)は全員すごいんですが、あの三人は別格ですね。(抑えたことは)自信になります」。9月15日のソフトバンク戦で好救援をみせた東山が声を弾ませた。
今季8試合目は、10日ぶりのマウンドだった。2‐5の7回から登板し、2番・近藤健介選手を遊ゴロ、前の打席で3ランを放っている柳田悠岐選手を左邪飛、栗原陵矢選手を中飛に仕留めた。気を抜くことのできない左の強打者を抑えた東山が、自信を深めたのは3度目の対戦となった近藤と栗原との対戦だったという。初対決は四球だった近藤に2度目はチェンジアップを中前打され、1度目はストレートで三ゴロに打ち取った栗原にも2度目はチェンジアップを右へ適時2塁打を許して降板することに。この日は、近藤に対し初球にチェンジアップでストライクを取った後、5球連続してストレートを投げ込み遊ゴロに。栗原には初球をチェンジアップで空振りを取って、2球目のストレートをファウルさせて追い込み、チェンジアップでファウル、直球をボールの後、直球で中飛に。
「前回までの対戦で、チェンジアップをマークされているような感じがすごくあって、今日も近藤さんが3‐2となった時に多分(チェンジアップを)待っているんだろうなという気がして、若月(健矢捕手)さんのサインに首を振ってストレートを投げました。最近、打者の反応などが見え出して、力だけでなく冷静になってきている感じがします」と東山。チェンジアップを勝負球として“封印”することで、投球の幅が広がりつつあるという。
チームの残り試合は11。「日によって肘の感覚が違いますし、投げる球も違ったりします。肘と体が元気ならどんどん投げ込んで感覚をつかんで成長していきたいと思います」と、10月の宮崎フェニックス・リーグ参加も視野に入れる。野球ができる喜びを感じながら、出遅れた日々を取り戻しさらなる高みを目指す。
取材・文=北野正樹