支配下再登録に向けアピールを続けるオリックスの東山玲士(写真=北野正樹)

 オリックスの2年目右腕、東山玲士投手がトミー・ジョン(TJ)手術からの復活を果たし、支配下再登録に向けてアピールを続けている。

 「楽しいですね、やっぱり。野球ができるのが一番の幸せですね」。2軍戦で4度目の登板を終えた東山が、笑顔で現在の心境を語った。

 東山は丸亀高(香川県)、同志社大、ENEOSから2024年ドラフト5位でオリックスに入団した。ショートアームから繰り出す最速151kmのホップ成分の高いストレートと、チェンジアップを武器とする右腕。即戦力として期待されたが、オープン戦登板2試合目の巨人戦(京セラドーム)でひじを痛めて戦列を離れた。一度は快方に向かったが、痛みは消えず保存療法かTJ手術を迫られた。大卒、社会人出身で即戦力として期待を集めながら、何の実績もないまま大きな手術を受けることへの不安は大きかったが、「不安を取り除いて1年でも長く野球をした方がいい」と決断した。

 術後は順調だ。9月下旬にネットスローを始め、手術から約1年後の今年5月22日の社会人との練習試合で実戦復帰を果たした。2軍の公式戦には6月14日の広島戦(徳島)から登板し、4試合計4イニングで被安打2、奪三振5、与四球1、1セーブ、防御率0.00。特筆すべきは、4試合とも僅差の登板(1‐0、1‐0、0‐0、4‐3)で結果を残している点だ。ストレートの球速が149kmまで戻り、カウントが稼げて空振りも取れるチェンジアップが試合を重ねるたびに精度を増してきた。練習試合を含め8試合に登板し、計2失点と安定して結果を積み重ねている。

「最初のころに比べると、だいぶ感覚がよくなってきました。段々と“抜け感”とか、コントロールも操れ出してきたなという感じです」と東山。けがを防ぐためにフォームも変えた。「ひじに頼らないというか、体の中心を使ってひじに負担が来ないように投げています」という。

 支配下登録の期限は今月末。「自分としては準備をして、自分のピッチングを続けていくだけです」。連投や回またぎなど、クリアしなければならない課題に向け、虚心坦懐で臨む。

取材・文=北野正樹

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