「今江監督の『みんな積極的に打って返してこい』ぐらいの腹が座った采配」
楽天がロッテにサヨナラ勝ち。貯金を2まで増やすとともに、3位ロッテとの差も1と縮めた。
楽天は3回、ロッテ先発の西野勇士から村林一輝のヒットに四球も絡め、一死一・二塁のチャンスを作ると、小深田大翔のタイムリーで1点を先制。なおも二死満塁から安田悠馬が2点タイムリーを放ち、リードを3点に広げた。しかし4回、先発・古謝樹はグレゴリー・ポランコとネフタリ・ソトに2者連続弾を許し、試合を振り出しに戻された。
両軍得点を奪えぬまま突入した延長10回、藤岡裕大のタイムリー二塁打でロッテに勝ち越されるが、その裏に渡邊佳明の犠牲フライで同点に追いつくと、二死一・二塁の場面で代打起用された伊藤裕季也がセンター前ヒットを放ち、5-4の劇的な勝利を手にした。
サヨナラを決めた10回の楽天の攻撃に対し、17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した笘篠賢治氏は「10回に1点勝ち越されて、そして10回に浅村(栄斗)のツーベースからチャンスを作るんですけれども、こういうところで小細工どうのこうのじゃなくて、今江(敏晃)監督の『みんな積極的に打って返してこい』ぐらいの腹が座った采配なんですよね」と指揮官の策に関心。
そのうえで「だからみんな迷いがなく、積極的にチャンスで勝ちに行くんだよというその気持ちで、一気にもう10回で決めてしまった。監督含めみんなの肝の座った積極的な気持ちが、サヨナラ劇に生まれ変わったんじゃないかと思います」とベンチ一丸で攻めたことが形になったと分析した。
CSへ諦めない気持ちがサヨナラにつながった今江イーグルス。この先の3位争いがさらに熱を帯びてきた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』