通算341本塁打の強打者にトレード移籍の可能性
セントルイス・カージナルスからのトレード移籍が取り沙汰されているノーラン・アレナド内野手(33)について、レッドソックス移籍の可能性が浮上しているようだ。現地時間6日、MLB公式のジョン・デントン記者が報じた。
カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は今オフに入ってからアレナドの放出を示唆。2027年まで契約が残るアレナドは全球団へのトレード拒否権を有しているが、昨年12月のウィンターミーティング時点でドジャース、パドレス、フィリーズ、メッツ、レッドソックス、エンゼルスの6球団への移籍は受け入れる意向であると伝えられていた。
その後、カージナルスはアストロズとトレード交渉を行ったが、アレナドが拒否権を行使して破談に。一時はドジャースやヤンキースへの移籍を予想する現地報道があったが、新たにレッドソックスが獲得候補に浮上。同記者によると、アレナドはレッドソックスへの移籍を容認する意向を球団に示しているという。
現在レッドソックスには、ロッキーズで5シーズンに渡って三遊間を組んだトレバー・ストーリーが在籍。アレナドが望むポストシーズン出場に向け、今オフは投手陣を中心に積極的な補強を続けている。また、本拠地フェンウェイ・パークが右打者に有利な球場という点も好影響をもたらすと見られている。
オールスターゲーム出場8度の実績を誇り、MLBを代表する名三塁手のアレナドは2009年のドラフトでロッキーズに入団。2013年にMLBデビューを果たすと、同年から10年連続でナ・リーグ三塁手部門のゴールドグラブ賞を獲得。2015年、2016年には2年連続で本塁打・打点のリーグ2冠に輝いた。しかし、近年は攻守ともに陰りが見え、今季は152試合に出場して打率.272、16本塁打、71打点、OPS.719という成績だった。