長打力に大きな期待がかかるロッテ・レアード

◆ 長打力不足に喘ぐロッテ

 昨季リーグワーストの78本塁打に終わったロッテ(トップは202本塁打のソフトバンク)。チーム内の最多本塁打は井上晴哉の24本だったが、チーム2位は中村奨吾、鈴木大地の8本塁打と一発のある打者が少なかった。

 過去10年を振り返っても、2010年にチーム126本塁打をマークしたが、2011年以降は100本を超えたシーズンが一度もない。選手個人を振り返っても、この10年でシーズン30本塁打を放った選手はおらず、2005年に30本塁打を放ったイ・スンヨプまで遡らなければならない。長年、長打力不足に喘いでいるというのが現状だ。

▼ チーム本塁打(本塁打のリーグ順位)/最多本塁打者(本数)
09年:135本(2位)/サブロー(22本)
10年:126本(4位)/金 泰均(21本)
11年: 46本(6位)/井口資仁(9本)
12年: 64本(6位)/井口資仁(11本)
13年: 91本(5位)/井口資仁(23本)
14年: 96本(4位)/クルーズ(16本)
15年: 85本(5位)/デスパイネ(18本)
16年: 80本(6位)/デスパイネ(24本)
17年: 95本(6位)/ペーニャ(15本)
18年: 78本(6位)/井上晴哉(24本)

◆ 16年本塁打王のレアードが加入

 長打力不足を解消すべく、バルガス、レアードの2人が加わった。特にレアードは日本ハム時代、移籍1年目の15年から3年連続で30本以上の本塁打を放ち、16年には39本のアーチを描き本塁打王のタイトルを獲得。日本での実績は十分で、昨季は30本塁打に届かなかったが、日本ハムではチームトップの26本塁打をマークした。広い札幌ドームで毎年30本近く本塁打を放つレアードの加入は、チームの課題のひとつだった長打力不足を解消するという意味でも大きな補強といえるだろう。

 レアード本人も「外国人選手なのでパワーを求められていると思う。期待に応えられるように全力で頑張ります」と自覚する。

 今季からホームとなるZOZOマリンスタジアムは、外野席の手前に『ホームランラグーン』と呼ばれるエリアを設置。昨季までのフェンスの位置から最大で4メートル手前にフェンスがくることで、本塁打の増加も見込める。

 レアードは「球場が小さくなったので、毎日風が吹いてくれればと思っている」、「非常にファンが熱い。マリンスタジアムでプレーするのを楽しみにしています」と話し、新たなホームスタジアムと12球団一熱い応援で知られるロッテファンの前でプレーすることを楽しみにしている。

 ZOZOマリンで本塁打増加が期待される今季、レアードには球団では2005年のイ・スンヨプ以来となるシーズン30本塁打越えの期待がかかる。そのことについては「常に毎年30本打つことを目標にしているので、それに近づいて結果を残す」と自信をのぞかせ、「チームとして05年以来30本を達成できれば僕にとって非常に嬉しいこと。頑張ります」と意気込んだ。

 シーズン30発以上の本塁打に期待のかかるレアードではあるが、本職の三塁には3年連続で全試合出場中の鈴木大地、高卒2年目の安田尚憲がおり、指名打者にもバルガスが控える。試合に出場するためには、熾烈なポジション争いを勝ち抜いていかなければならない。しかしレアードは競争を歓迎。「競争はチームにとって非常に良い事なので、その中で僕も全力で頑張りたい」と決意を述べた。

 長打を打てる選手が少ないチームのなかで、レアードの一発はかなり魅力的。ZOZOマリンで“寿司ポーズ”を披露する回数が増えれば、チームの勝利も自ずと増えていくだろう。

▼ レアードのシーズン成績
15年:143試 率.231 本34 点97
16年:143試 率.263 本39 点97
17年:137試 率.239 本32 点90
18年:120試 率.233 本26 点65

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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