現役時代の南昌輝氏(C)Kyodo News

◆ 久々の一軍マウンド

 昨年8月に国が難病に指定する『黄色靭帯骨化症』の手術を受けたロッテの南昌輝が、一軍のマウンドに帰ってきた。

 「緊張しましたけど、ホッとした気持ちと不安な気持ち。両方がありましたね」。

 昨年の7月20日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来となる一軍での登板となった8月15日の日本ハム戦での投球を振り返った。

 20日の楽天戦で、一軍では1年ぶりにZOZOマリンのマウンドにあがった。「ちょっと力んでしまったなというのもあります」。5点リードの9回からマウンドにあがり、先頭のブラッシュに四球、続く銀次に二塁打で二、三塁としてしまうと、内野ゴロの間に1点を失った。後続を抑え、試合を締めた。

◆ 新しい感覚を作る

 「フォームにしても球にしても、今までと感覚が違う。(前の感覚に)戻っても仕方がない。また良くなっていけるようにと思ってやっています」。

 “手術前の状態”に戻すのではなく、“新しい感覚”を作っていくと常々話している。

  6月9日の巨人二軍戦以降は、「セットの方がブレが少なかった」と走者がいないときもセットポジションで投げ、肘の位置もやや下げて投げている。

 フォーム変更直後の7月初旬には「バッターもいることなので、なんともいえないですけど、真っ直ぐはいい感じで投げられている」と話していたが、現在は「ハマっているときもあれば、ハマっていないときもある。その時によっていい位置を探りながらやっていますね」とその日の状態に応じて、肘の位置を微調整しているとのことだ。

 また、一軍と二軍では「バッターのレベルが違うので、打ち損じは少ないと思う。抑えようと思って抑えていかなきゃなと思っています」と明かした。

 残り30試合を切り、シーズンも終盤に突入した。チームはクライマックスシリーズ進出圏内にいる。「1試合、1試合、いわれたらいつでもいける準備をしたい。またファームでやってきたので、特に構えるのではなくいい準備をしたいとなと思います」。救援陣にやや疲れが見えるなかで、南にかかる期待は大きい。

取材・文=岩下雄太

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