● オリックス 3 － 4 西武 ○
＜8回戦・京セラD大阪＞

　西武が引き分けを挟んで4連勝。9回に3番・外崎修汰の決勝ランニングホームランが飛び出し、借金を「4」に減らした。


　西武・榎田大樹が5回2失点、オリックス・田嶋大樹が6回2失点と、両軍の先発投手がゲームを作ると、試合は2－2の拮抗した状態のまま最終盤へ突入。

　迎えた同点の9回表、西武は先頭の9番・金子侑司が敵失で出塁すると、1番・木村文紀の犠打と2番・源田壮亮のニゴロで二死三塁。ここで3番・外崎修汰がカウント2－2から、相手守護神・ディクソンのナックルカーブを「しっかり対応できた」と中前へ。

　ハーフライナーの打球がグラウンドへ落ちれば勝ち越しの走者が生還、という場面で、守るオリックスの中堅手・佐野皓大は猛チャージをかけて決死のダイブ。しかし、あと半歩及ばず、打球はグラブをかすめて背後へ転々。

　外崎は「ファーストベースを駆け抜ける前に後ろに逸れたのが見えたので、そこからは全力で次の塁、次の塁を狙って」と猛スピードでダイヤモンドを駆け回り、「三塁コーチの黒田コーチが回していたので」と、勢いそのままにヘッドスライディングで生還した。

　このランニングホームランで2点を勝ち越した西武は、増田達至が9回に1点を失うも、なんとか逃げ切り4連勝。8回を無失点に抑えた4番手のリード・ギャレットが今季3勝目（0敗）、増田が11セーブ目（2勝0敗）を手にした。

　敗れたオリックスはT-岡田の2ランで逆転し、再逆転を許した9回は福田周平の適時打で1点差に詰め寄ったが、反撃及ばず3連敗。8月は2勝1分12敗と負の流れが断ち切れず、今季の借金が「16」にまで膨らんだ。