ロッテ・唐川侑己(撮影=岩下雄太)

 ロッテの唐川侑己は、“伝家の宝刀・カットボール”の精度向上を図っている。

 5月15日の楽天二軍戦では、今季最長の7回・95球を投げたが、この日は3回以降、3回が9球中8球、4回が18球中15球、5回が11球中9球、6回が12球中、7回が8球中7球がカットボールとカットボール主体の投球だった。

 その理由について「バッターの反応を見て投げるピッチャーではあるので、その反応的にカットボールで押せれば押したほうがいいかなというところで増えたと思います」と明かした。

 ZOZOマリンスタジアムでの登板となった5月8日の巨人二軍戦では、「イニング間とか試合前にミーティングをするので、そっち(高め)の球の方が自身の調子、バッターの反応もそうですし、そっち(高め)の方がいいんじゃないかという選択でそうなったと思います」と、9-1の6回無死一塁で皆川岳飛を3ボール1ストライクから外角高めのカットボールで空振り三振を仕留めるなど、カットボールは高め中心に投げた。

 その日によってテーマを決めて投げているのだろうかーー。

 「試合ごとに考えてキャッチャーと共有してやっているつもりです」

 春先は「メカニックというか、フォームの部分で自分のイメージとズレていた部分があった」と、カットボールを思うようにコントロールできず、スライダー主体の投球の時もあったが、4月22日の楽天二軍戦では5回15個のアウトのうち10個がフライアウト。1-3の5回は3つのアウト全てフライアウトで、わずか4球で終えた。

 唐川といえば、24年4月17日の取材で「カットボールのホップ成分をあげたいので、ポップフライのアウトの方が僕的には嬉しい。高く上がるポップフライ。バッターがとらえたと思ってフライアウトになるのが一番」と話していたが、フライアウトも取れており、“投球フォームのズレ”という部分は解決できたのだろうかーー。

 「春先に比べたらよくはなっているかなと思いますけど、まだ自分の思い通りにはいっていないところもあるので、そこら辺は精度を上げる必要があるかなと思います」

 カットボールとともに、投球を支える球種のひとつになっているスライダーも、4月22日の楽天二軍戦、0-0の初回二死走者なしで入江大樹に1ボール1ストライクから投じた3球目の見逃しを奪った外角131キロスライダー、5月8日の巨人二軍戦、9-1の6回一死一塁で竹下徠空を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた外角のスライダー、5月15日の楽天二軍戦、0-1の6回一死一塁で伊藤裕季也を2ボール1ストライクから空振りを奪った4球目の外角130キロスライダーと、“右打者の外角のスライダー”が素晴らしい。

 「カウント取りもそうですし、空振りも取れているので、使えるところはあるかなと思います」と手応え。

 春先ほとんど投げていなかったチェンジアップも、5月15日の楽天二軍戦で、0-0の初回一死走者なしで阪上翔也を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた134キロチェンジアップは良かった。

 チェンジアップに関しては「しっかりゾーンに投げられれば、有効な球だと思うので、そこを意識してやっています」とのことだ。

 「カットボールをどれくらい投げられるかというピッチャーだと思うので、そこの精度を上げていくことが前提に一番あるかなと思います」。カットボールの精度をさらに上げていく。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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