ロッテ・唐川侑己(撮影=岩下雄太)

 「今やっているカットボールをしっかり投げるというところ、カットボールでファウル取れたり、空振り取れたりが増えてくれば、そういうのも見えてくるのかなと思います」

 ロッテの唐川侑己は、自身の投球を支える球種のひとつであるカットボールを磨いている。

 3月19日の楽天二軍戦では初回にカットボールを投げていたが、2回以降は右打者にスライダー、左打者にカーブ中心の投球だった。その後の登板では、再びカットボールを主体の投球で、3月27日のオイシックス戦は0-3の5回先頭の中澤英明に1ストライクから投じた2球目の見逃し141キロカットボール、4月3日のオイシックス戦では3-0の6回先頭の中澤に2ボール1ストライクから投じた4球目の見逃し外角カットボールが良かった。

 楽天戦からどのようにカットボールを修正していったのか訊くと、「メカニックというか、フォームの部分で自分のイメージとズレていた部分があったので、そこを埋めるかなという感じですかね」と明かす。

 現在は自身が思い描く軌道のカットボールを投げられているのだろうかーー。

 4月12日取材時点で「前回の登板(4月3日のオイシックス戦)で投げられたので、それを維持していくことに注力している感じですね」とのことだった。4月14日のオイシックス戦では、4-0の5回先頭の小西慶治を1ストライクから投じた2球目のインコース見逃しを奪った140キロカットボールが非常に良かった。

 この春は、チェンジアップをほとんど投げていない。その理由について「理由はそんなにないですが、確かに球数は多くないかなと思います。どちらかと言ったらもうちょっとカットボールの精度を良くしたいと思うので、そこが上がってきて、その次という感じですかね」と、カットボールが関係しているようだ。

 スライダーは24年に勉強中と話していたが、昨年6月4日の取材時には「有効な球で使えるかなという意識ではいますね」と、優先順位の高い球種になっている。

 「カットボールがあまり良くない中でスライダーをしっかり投げてというピッチングができていると思うので、使えるというか、自分の武器の一つの球になっているのかなと思います」

 気になったのは、4月3日のオイシックス戦、3-0の4回二死走者なしで渡邉諒に1ボールから投じた2球目、空振りを奪った縦に落ちるスライダー。

 唐川は昨年4月4日の取材で、「意識ですかね。低めに投げようと思ったら縦気味になるし、という感じですね」と話していたが、改めて確認すると「それは変わらずです。低めにいって被ったら、縦になるしという感じですね」と教えてくれた。

 昨年6月4日の取材で120キロくらいを目指していると話していた速いカーブについては、「球速も上がってきて、カウントも取れて、追い込んでからも投げられているので、使い方次第かなと思います」と説明した。

 チームが若返っている中で、今季投手陣チーム最年長右腕となった背番号19がZOZOマリンスタジアムのマウンドで投げる姿を、マリーンズファンは今か今かと楽しみに待っている。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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