ロッテ・佐藤都志也(撮影=岩下雄太)

 ロッテの佐藤都志也は攻守に躍動の5月となっている。

 バットでは、“もう1点”欲しいところで貴重な一打を放つ。27日の広島戦も1-3の7回、西川史礁の2点適時打、相手の守備のミスの間に逆転し、なお二死三塁という場面で、「1点入って勝ち越せたので気持ちちょっと楽にっていうのもありましたし、ほんと繋がってイケイケの感じではあったのでね。浮いた球を仕留められました」と遠藤淳志が3ボール2ストライクから投じた7球目のチェンジアップをセンター前に弾き返す適時打。

 “もう1点欲しい場面”でいえば、5月14日の日本ハム戦、初回に西川史礁の適時打で先制し、先発・細野晴希の立ち上がりを一気に攻めたいところで、「良いスイングができました。変化球に良い反応ができたことが良かったですね。今日のやるべきことができた打席だったのかなと思います」と第5号2ランを放てば、5月15日のオリックス戦、0-0の2回にポランコの内野ゴロの間に三塁走者が生還し、なお二死三塁で「ゾーンを上げていたので、上手く反応して打つことができました」と、高島泰都の初球のカーブを第6号2ラン。

 もう一押し欲しいところでの一打は、守備面でも捕手として自身を助ける一打になっている。

◆ 6本塁打

 今季ここまで既に6本のアーチを描いている。

 昨年12月の契約更改で長打を増やしたいと話していたが、過去の取材でホームランを意識すると良くないと話していたことがあった。長打を増やしたいのは本塁打なのかどうか、都城春季キャンプで確認すると、「ホームランは意識していないです。間を抜く強い打球を打って、結果ホームランになれば、いいかなくらいです。最初からホームランは狙っていないです」と教えてくれた。

 では、ここまでの6本塁打は“間を抜く強い打球”を意識した結果なのだろうかーー。

 「まっすぐのホームランは1本しかない。変化球が引っかかっている感じなので、まっすぐを打ちに行った中で、止まって、それがかかっていい角度、いい打球でホームランになっているのがある。間を抜くイメージで打っているというよりかは、真っ直ぐに遅れないように入っています」

◆ 四球

 開幕から四球を選んでおり、四球数は昨季224打席で18四球だったが、今季は122打席で早くも昨季と同じ18四球を選ぶ。出塁率は打率(.245)を1割以上上回る.369だ。

 「前半打てていなかったので、ボール球を振らないように。クサイところはファウルでいいやとやった結果、今とはちょっと違う感覚。今は追い込まれる前に結果球になって前に飛んでいるので、追い込まれた時にどうするかというのを考えています」

◆ 投手陣を引っ張る

 守備面でも4月25日のソフトバンク戦、先発・種市篤暉が1回途中に負傷降板というアクシデントもあった中で、八木彬、高野脩汰、ロング、澤田圭佑、鈴木昭汰、横山陸人を無失点に抑えれば、5月14日の日本ハム戦では「レイエス、野村に関して打たれたり、悪かったので、高さ、コースを1回頑張って、そこから良いタイミングの時にいけたら良いねという話をしていました。すごくシナリオ、配球、リードができていたのかなと思います。ああいう使い方もあるんだなと思いました」と普段とは違う攻め方で、西野勇士の今季初勝利を導くなど、投手陣をしっかりと支えている。

 5月16日の試合前練習後の取材で、「(投手陣を引っ張っている)意識はしていないですけど、後ろのピッチャーが良いので、そのよさを最大限に活かせているのがあります。先発ピッチャーが勝てていないので、どうやったら勝てるのかなというのを含めてですけど、いち早くどの球が使えて、どの球が悪いとかというのを早く気づけて伝えて、どういうふうに最少失点でいけるかが、これからのポイントかなと思っています。中継ぎに関しては心配していないんですけど、先発をどう勝ちにつけられるかを意識しています」と話していた。取材後の5月16日以降、佐藤がマスクを被った時の先発防御率は2.78と、先発の良さを引き出している。

 振り返れば、2月の都城春季キャンプで佐藤都は「優勝するには僕がやらないと、と思っているシーズンなので、僕がこけているようではダメ。チーム全体のことを含めて、もちろんそうなんですけど、僕がしっかりしないとダメだなという自覚と責任を持って。そういうシーズンにしていきたいと思います」と強い覚悟を示していた。“打てる捕手”として、投手陣、そして打線を引っ張る。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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