ロッテ・佐藤都志也(撮影=岩下雄太)

 ロッテ・佐藤都志也が“中心選手”として、チームに欠かせない存在感を放つ。

 佐藤は6月30日の楽天戦、『4番・捕手』でスタメン出場し、0-0の4回無死満塁の第2打席、「満塁だったので自分の打つべき球だけを打とうと思っていました。浮いてきたところをしっかり反応することができて良かったです」と、荘司康誠が3ボール2ストライクから投じた6球目のスライダーを振り抜いた打球はライトスタンドに飛び込む第9号満塁本塁打を放った。

 守っても先発・ジャクソン、高野脩汰、横山陸人の3投手を9回2失点にまとめる好リードで、チームを勝利に導いた。

◆ 捕手・佐藤都志也を助ける一打

 この日、4番で出場したように佐藤は守備だけでなく、“バット”での活躍が期待される。

 今季は自らのバットで捕手・佐藤都志也を“援護”する。5月14日の日本ハム戦、初回に西川史礁の適時打で先制し、先発・細野晴希の立ち上がりを一気に攻めたいところで、「良いスイングができました。変化球に良い反応ができたことが良かったですね。今日のやるべきことができた打席だったのかなと思います」と第5号2ランを放てば、5月15日のオリックス戦、0-0の2回にポランコの内野ゴロの間に三塁走者が生還し、なお二死三塁で「ゾーンを上げていたので、上手く反応して打つことができました」と、高島泰都の初球のカーブを第6号2ラン。

 5月27日の広島戦、1-3の7回、西川史礁の2点適時打、相手の守備のミスの間に逆転し、なお二死三塁という場面で、「1点入って勝ち越せたので気持ちちょっと楽にっていうのもありましたし、ほんと繋がってイケイケの感じではあったのでね。浮いた球を仕留められました」と遠藤淳志が3ボール2ストライクから投じた7球目のチェンジアップをセンター前に弾き返す適時打を放った。さらに6月9日の中日戦、2-1の6回一死一、三塁の第3打席、マラーが投じた初球のスライダーをセンターへ犠飛と、“ここで追加点”、“ここでもう1点”が欲しいという場面での一打が多い。

 佐藤は「ああいうチャンスは一、三塁とか三塁とかは個人的にも自分キャッチャーやっているのでなんとか1点欲しいなという時は意識していますし、なんとか犠牲フライで1点。常に点取りゲームなので、最低限はできるようにと思ってやっています」と話す。

 試合の流れの中で“追加点が欲しい場面”で放つ一打や犠飛による得点は、「(守備に)良い影響しかないと思うので、1点差と2点差だと気持ちが違います。逆にランナーいない状況だったらソロ1本でまだリードしている。1点差だったり、同点だったり、それも許されない場面になってくるので、そういった違いはあるかなと思います」と、自ら打つことで捕手・佐藤都志也を助けることになる。

◆ 中心選手としての自覚

 今季のマリーンズを見ていて、チームキャプテンはソト、選手会長は横山陸人とチームを引っ張る存在はいるが、佐藤の攻守の出来、不出来が勝敗に直結しているような印象を受ける。佐藤が離脱している期間が多かった昨季、チームは最下位に沈み、佐藤が主戦でマスクを被った23年と24年はAクラス入りを果たしている。

 佐藤は「それは開幕前から思っていること。自分がしっかりしなければ、このチームはダメになると思ってやっているので、自分がしっかり軸となってやっていきたいと思います」と、中心選手としての自覚を持っている。

 振り返れば、都城春季キャンプでも「優勝するには僕がやらないと、と思っているシーズンなので、僕がこけているようではダメ。チーム全体のことを含めて、もちろんそうなんですけど、僕がしっかりしないとダメだなという自覚と責任を持って。そういうシーズンにしていきたいと思います」と強い覚悟を持って、戦う姿勢を見せていた。

 「勝ちを拾えるように最少失点でいけたらなと思います」。佐藤が打って守っているときは、チームが勝っている時。首位との背中は離れているが、ゲーム差は6月5日以来6.5に縮まった。7月も佐藤が攻守に躍動し、中心選手としてチームを勝利に導く。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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