「やることは変わらないので、今までやることをやって、結果を出すだけかなと思います」
ロッテの大聖はプロ初登板を経て、現在はファームで再昇格を目指し、腕を振っている。
大聖は5月29日の広島二軍戦から6月24日の中日二軍戦にかけて6試合連続無失点に抑え、7月10日にプロ初昇格を果たす。
7月11日のオリックス戦、2-8の9回にプロ初登板。「緊張しましたね」。先頭の来田涼斗にいきなり二塁打を打たれると、二死後、渡部遼人、山中稜真に連続適時打を浴び2失点。2-8の9回二死三塁で杉澤龍を1ボール2ストライクから150キロのストレートでプロ初奪三振を記録したが、「全然良くなかったので、まだまだかなと思います」と課題を口にするなど、1回2失点とホロ苦いプロデビューになった。
ファームでは「僕としてはフォークボールとして投げているので、そのフォークボールの精度をあげる。空振りの取れる、カウントを取れる、決め球になる、そこの精度を一番において課題かなと思います」と、フォークの精度にこだわって取り組んできたが、プロ初登板ではストレートとカットボール主体の投球で、フォークは投げなかった。
「フォークをもっと投げられるようにやっていかないといけないと思います」とポツリ。ストレートとカットボール2球種が中心になったのは、自信を持って投げられる球だったからそうだ。
「まっすぐ、フォークが軸になるので、そこをしっかりやりたいと思います」。その後、一軍登板がなく、7月16日に一軍登録抹消された。
◆ フォーム変更
ファームでは7月31日のヤクルト二軍戦以降は、並進運動の際、体が倒れ気味だったフォームも、現在はオーソドックスなフォームで投げている。
開幕直後も「意識的にはそこまで変えてはいないので、アームアングルで体が倒れている、倒れていない、角度的なところもあるので、そこは変わっているかなと思うんですけど、それ以外は僕的には変えていないので、意識的な問題であんまり変わっていないと思います」とオーソドックスなフォームで投げていたが、今回も「色々試行錯誤しながら、コーチの方と話して今の形が一番良いかなと自分の感覚的にあるので、一番自然と投げられますし、すごく投げやすい。オーソドックスですけど、いい球を投げられている。あのフォームはいいかなと思います」と好感触を掴む。
オーソドックスなフォームに変更してから、ストレートも強くなっている印象だ。大聖本人も「球速自体はそこまで出ているわけではないんですけど、球質的に前のフォームよりもしっかり良くなった部分があるかなと思うので、それで強く見えているように感じるのかなと思います」と手応えを口にする。
課題を持って取り組んできたフォークも、8月8日の巨人二軍戦、0-1の9回一死一塁でイドンヒを2ストライクから空振り三振に仕留めた137キロ低めフォークが良かった。「あのボールは良かったかなと思います。フォークボールを練習しているので、良かったかなと思います」と納得の表情。
8月5日の中日二軍戦では、1回・7球を投げ、ストレートはわずかに2球で、フォークが5球だった。カウント球でストライクゾーンのフォークを投げ込むなど、テーマを持って投げているようにも見えた。
「日によってテーマを変えているので、フォークを練習する中でゾーンに投げられることも大事だと思ったので、あの日は多かったかなと思います」と振り返る。
少ない球数でストライクゾーンのフォークで打ち取れたのは収穫だったのだろうかーー
「そこも収穫ですけど、ゾーンのフォークは甘く入ったら打たれやすいので、そこも配慮しながら自分で頑張って工夫しながらという感じでやっています」
8月8日の巨人二軍戦では、「プロ入ってから初めてだったんですけど、社会人の時からやっていたので、久々でそこまで疲労感なくしっかり2イニング投げきれた。問題ないかなと思います」と、イニング跨ぎを経験し2回を無失点に抑えた。
現在ファームで3試合連続無失点中。「コーチの方と話して、最近はバッターをアウトに打ち取ることだけ考えて投げています。自ずと結果はアウトを取れたらついてくるかなと思います。ボール自体はまだまだ良くなると思いますし、コーチの方と一緒に話しながら、もっと良くなるよねと言われているので、もっともっと上を目指してやっていかないといけないなと思います」。再び一軍のマウンドに上がるため、アピールしていく。
取材・文=岩下雄太