ロッテの河村説人は6月24日の日本ハム戦で先発してから、一軍登録抹消がありながらも、ローテーションの一員として投げている。
7月24日のオリックス戦では、完投勝利を目指し2-1の9回のマウンドに上がったが、山中稜真、太田椋に適時打を浴び、サヨナラ負け。それでも、8回1/3・117球を投げ、4被安打、3奪三振、1与四球、3失点と先発の役割を十分に果たした。「9回まで行けたというのは良かったと思います」と振り返る。
同日のオリックス戦では初回に失点し、2-1の2回も先頭の紅林弘太郎に死球。「死球後なので、ちょっと良くないなと思った後のアレだったので、集中できたというか、すごく良かったです。一番ゲッツーがいいなと思っていた場面だったので、いいボールだったなと思います」と、続く中川圭太を2ボール2ストライクからシュートで注文通りの二併に打ち取った。
「バッターとの兼ね合いもありますけど、まっすぐで行けそうだなと思ったので、まっすぐいきました」と、2-1の2回二死走者なしで杉澤龍に初球外角145キロストレート空振り、2球目外角116キロカーブ見逃し、3球目外角147キロストレートで空振り三振。緩急をつけた見事な投球だった。
3回以降は少ない球数でテンポ良く、オリックス打線を8回まで毎回三者凡退に片づけた。
◆ 一軍昇格後の投球
6月24日の日本ハム戦以降の登板を見ていると、走者を出しながらも最少失点にまとめている。本人の中でそこはどう捉えているのだろうかーー。
「コーチ、建山さんと喋っていく中で、ランナーを出しながらでも我慢強く投げていこうと言われているので、そこはできているのかなと思います」
7月15日の西武戦、7月24日のオリックス戦のように走者を出しながらも最少失点で抑えるのが理想的なスタイルなのだろうかーー。
「もちろんランナーを出さないのがベストなんですけど、現状出してしまっている状況なので、点をどうにか取られないように現状のベストだと思うので、粘り強く投げていくのは大事かなと思います」
オリックス戦で中川をシュートでダブルプレーに打ち取ったように、シュートでゴロアウトを取れるというのは心持ちとしても大きいのだろうかーー。
「もともとフライが多いピッチャー。シュート、フォークで、特にシュートを覚えてからゴロがちょっとずつ多くなっているので、前よりはゲッツーを取れるなと思って投げています」
課題点もある。ファームでの登板から初回の失点が多い。6月24日の日本ハム戦以降6試合で先発しているが、初回の失点は3度ある。
「毎試合難しい。どのピッチャーも難しいと思うので、初球を本当に集中して投げるのを意識してやっています」
序盤を乗り切れば、スイスイと抑えていくのが河村の特徴のひとつ。一軍で投げている中で手応えを掴んでいるのだろうかーー。
「もう少し空振り、三振も取れていないので、苦しいピッチングになることも多いんですけど、その中で抑えられている試合もある。いろんな投げるボールを増やすだったり、できることを毎試合、全部出しながらやっていければなんとか、これくらいにはなるのかなと思っています。もうちょっと頑張りたいですね」
空振りというところでは、フォークで空振りを取りたいのだろうかーー。
「フォークもそうですし、ストレートでもファウル、今はまっすぐとシュートとカットボールとなっているので、もちろん理想はもっとストレートで押したいなとは思います」
そのカットボールも7月11日の取材で「カットは便利な球なんですけど、増えすぎないようにしています」と話していた中で、現状ではストレート、フォーク、シュートとともに投球を支える球種になっている。
「被打率を見てもカットボールは低めですし、使い方を間違えなければ有効なボールになる。全く消さずに。ただストレートも消さずに忘れないようにしないといけないと思うので、減らすというよりはまっすぐを忘れないようにと思っています」
いろんな球種を駆使して、相手打線に的を絞らせず、走者を出しても粘り強く、そして淡々と打ち取っていく。河村らしい投球ができれば、白星も積み重なっていくはずだ。
取材・文=岩下雄太