ロッテの寺地隆成は9月16日の楽天戦から3試合連続マルチ安打中だ。
16日の楽天戦では0-4の2回二死走者なしの第1打席、荘司康誠が2ボールから投じた3球目の外角のストレートを逆らわずに左中間を破る二塁打、続く0-4の5回無死走者なしの第2打席、荘司が3ボール2ストライクから投じた136キロのカットボールを右中間に弾き返す二塁打が良かった。
「1打席目は2ボールからまっすぐがくるだろうと思ったので、1点張りしてしっかり左方向に打ちました。次の打席は(カウント)32からだったのでインコースのカットボール、そこは体がうまく反応して打球を引っ掛けることなく打てました。それができたのは、タイミングがしっかり取れて、ポイントも良かったからじゃないかなと思います」
同日は0-4の7回一死走者なしの第3打席、荘司が1ストライクから投じた2球目の外角138キロのスプリットをレフト前に弾き返し、今季初の猛打賞を達成した。
翌17日の楽天戦でも1-3の5回無死二塁の第2打席、古謝樹が1ストライクから投じた147キロのストレートをレフト前に弾き返し、1-5の9回二死一、二塁の第4打席、古謝が2ストライクから投じた4球目の140キロカットボールをショートへ内野安打で2試合連続マルチ安打。
19日の西武戦では0-1の初回二死走者なしの第1打席、隅田知一郎が2ストライクから投じた4球目の118キロカーブが体勢を崩されながらもうまくタイミングを合わせてライト前安打。
この安打は取材の時に口にすることが多い“前に出されない”ように打てた結果なのだろうかーー。
「そうですね、タイミングもそうですしボール自体も長く見られたので、そのぶん、引き付けられたのではないかなと思います」
続く0-2の3回二死一塁の第2打席、隅田が2ボール2ストライクから投じた6球目の136キロカットボールもタイミングを外されながらもライトへの二塁打。
「あれもそうですね、しっかり長く間を見れた中で変化球をしっかり拾えたので、良かったなと思います」。
“前に出されない”ことと同じように最近の取材で口にすることが多いのが“タイミング”。
10日の取材で、「結構足を上げてから間を長くするとまっすぐがどうしても中に入って詰まることが多いと監督にも言われました。今はとりあえずコンパクトな足あげにしてから、どんどん間を長く取っていこうと。サンプルにしているのは近藤さんだったり、カープの坂倉さんだったり、右足の上げ方は参考にさせていただています」とソフトバンク・近藤健介、広島・坂倉将吾を参考にしていると話していた。
ソフトバンク戦では「1戦目(の9月11日)僕は出なかったんですけど、(近藤選手は)どの投手に対しても一定のタイミングを取られている。左中間にホームランを打った時も浮いた変化球をしっかり逃さずに。そう言った部分は参考にさせていただいています」と話した。
今季は捕手ではなく内野手として出場することが多い。寮などでも動画を見て分析したりしている時間が長くなっているのだろうかーー。
「長いですし、参考になる打者がすごく多いので、そういった部分を取り入れる時間は去年よりすごく増えましたね」
ここ最近の映像を見ていると、打席内で背筋をピンと立てて構えている。「ちょっと猫背気味のところがあるので、猫背になるとどうしてもだんだん顔の方がホーム側に倒れてしまう。そこは極力しないように、ボールとバット、あと顔の距離をしっかり保った中で打てればなと思います」
ストレートの対応についても「最初の頃に比べたらしっかり弾けるようになってきた。狙っても打てない時もありますけど、前半戦に比べれば1球で仕留められることが多くなってきたので、良い傾向なのかなと思います」と自己分析。
それもタイミングが関係しているのだろうかーー。
「そうですね。あとはメンタル的なところもあると思いますね。ボール先行で手が出ないというのは、ちょっとやめておこうかなと引き気味になってしまうので、最近は行く時は行くと決めているので、そう言ったところがあると思います」
長らく1割台だった打率は2割(.203)を超えた。「2割ちょっとなので、しっかりどんどんあげていければなと思います」。さらに勢いを加速させて、シーズンを締めくくる。
取材・文=岩下雄太