ロッテ・奥村頼人(撮影=岩下雄太)

 ロッテの奥村頼人は5月10日の巨人二軍戦で、二軍公式戦デビューを飾ると、ここまで4試合・4回を投げて、2被安打、4奪三振、3与四球、防御率2.25の成績を残す。

 初登板となった5月10日の巨人二軍戦、3-3の6回にマウンドに上がり、先頭の山瀬慎之助を2ストライクから4球目の120キロチェンジアップで空振り三振。続く郡拓也にストレートをレフト前に弾き返され、湯浅大に10球粘られた末に四球を与えてしまったが、三塚琉生を1ストライクから2球目のスライダーで二併に仕留め、二軍公式戦初登板は、1回・18球を投げ、1被安打、1奪三振、1与四球、無失点に抑えた。

 「まずは第一歩を踏み出すことができたと思うので、大きな怪我なくここまで来れたので、そこは良かったと思います」と振り返り、同日の変化球については「高校の時は変化球をあまり投げていなかったので、真っ直ぐはもちろんなんですけど、真っ直ぐだけじゃダメだと思います。変化球だったりを磨いていかないといけない。そういう意味では空振りが取れたというのは一つ自信になったと思います」と話した。

 高校時代から磨いてきたストレートに関しては、「ファウルは取れるんですけど、空振りを取れないので、まだまだ磨いていかないといけないなと思います」と、納得がいっていなかった。

 2度目の登板となった5月27日の中日二軍戦は、一軍の本拠地・ZOZOマリンスタジアムのマウンド。「初めて投げたのと、ナイターも久しぶりだったので、戸惑いましたけどしっかり自分を取り戻して投げることができました。2三振取れたのでそこは良かったんじゃないかなと思います」と、2つの三振を奪うなど、1回・13球を投げ、0被安打、2奪三振、1与四球、無失点と堂々の投球を見せた。

 3度目の登板となった6月7日のヤクルト二軍戦は、2-4の5回に登板し、一死走者なしから橋本星哉に四球を与えると、松本直樹に適時二塁打を浴び、プロ初失点を喫した。それでも、澤井廉を三ゴロ、西村瑠伊斗を二ゴロに打ち取り、1回を1失点にまとめた。

 6月17日のオイシックス戦は、「その前の登板があまり良くなかったので、結構課題を見つけて、課題を修正した結果良くなったという感じですね」と、走者がいない場面でもクイック気味で投げた。1回・15球を投げたが、そのうち12球がストレートと力で押すピッチングで無失点に抑えた。

 7月5日のロッテ浦和球場でのブルペンでは、ノーワインドアップで投げたり、クイックで投げたりと色々なフォームで投げ込んでいた。その理由について訊くと、「自分の課題に取り組む中で、そのフォームが最適解に近いかなと思っています。今はあのフォームで出力も高まってきるので、バランスを取りにながら投げているという感じですね」と説明した。

 具体的に課題について「根本的な出力が大前提で課題ではあるんですけど、その中でアベレージとかを上げていかないといけないと思います」と話す。「あとはコントロール。毎試合四球を出している傾向にあるので、(カウント)23になったり苦しいカウントになる傾向が多い。思ったところに投げられるように。元々持ち味はコントロールとテンポでもあるので、そこを失わないように。もう一度自分の良さを活かせるように取り組んでいます」と続けた。

 5月19日に取材した時にストレートは「ファウルは取れるんですけど、空振りを取れないので、まだまだ磨いていかないと」と話していた中で、5月27日の中日二軍戦では、1-3の8回一死二塁でロドリゲスを1ボール2ストライクから143キロの高めストレートで空振り三振、1-3の8回二死二塁で中村奈一輝を2ストライクから3球目の高め146キロストレートで空振り三振に仕留めた。

 現在のストレートについて「まっすぐは良くはなってきていて、数値的にも上がってはきてはいる。あとは数値だけではなくて、バッターと対戦して反応だったり、空振りも取れていると思うので、この間の試合でも空振り三振を取れたりしていたので、その辺は良くはなっていると思います」と自己分析。「まだまだ満足はしていないというか、これくらいじゃまだまだと思うので、もっともっとレベルアップしていかないといけないなと思います」と、さらなる向上を誓った。

 変化球も5月27日の中日二軍戦、1-3の8回一死二塁でロドリゲスに1ボール1ストライクから投じた3球目のインコース見逃し126キロスライダーが良かった。「変化球も良くはなってきているんですけど、あくまで真っ直ぐを磨いて変化球を混ぜながら、あくまで真っ直ぐを軸にしながら投げていかないと思っています。まっすぐが良ければ変化球も良くなるタイプだと思っているので、しっかりそこは合わせながらやっていければなと思います」

 二軍公式戦4試合に登板して、安定した投球披露している。「まずはイニングごとにしっかり打ち取っていって、結果的として三振であったり、いい結果になると思います。四球が一番もったいないと思うので、そこは出さないように。出さないようにというか、四球を出るには理由があって、その理由は自分の中でもなんとなくわかっているので、その理由をなくしていって、そうすれば原因はなくなると思います。そこをしっかりやっていきたいと思います」。自身の武器を磨き、課題を克服し、プロ野球選手としての土台を作っていく。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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