ロッテ・鈴木昭汰(撮影=岩下雄太)

 ロッテ・鈴木昭汰は、“勝ち試合の8回”で圧倒的な存在感を見せている。

 26日の広島戦は0-1の8回表に3点を奪い逆転した直後の8回裏に登板。先頭の代打・二俣翔一を2ボール2ストライクから6球目の147キロストレートでショートゴロに打ち取ると、続く代打・小園海斗を初球のストレートで遊ゴロ。簡単に2アウトとすると、最後は名原典彦を2ボール1ストライクからのツーシームで左飛に仕留め、8番から上位に回っていく広島打線を危なげなく3人で片付けた。

 勝ち試合の8回と投げる場所が決まっていることで、準備のしやすさがあったりするのだろうかーー。

 「ずっと8回をやっているので、準備しやすいポジション。任されたイニングをしっかり頑張るのもそうですけど、大事なイニングなので8回は。そこはしっかり頭に入れて準備しています」

 これで鈴木は4月15日の日本ハム戦から13試合連続無失点中だ。

◆ ストレート

 本人が「いいと思います」と話すように、今季のストレートは非常に力強い。

 4月21日のオリックス戦、7-4の8回二死走者なしでシーモアを1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた4球目の外角のストレート、5月15日のオリックス戦、6-3の8回二死一塁で森友哉に投じた初球の外角150キロ見逃しストレート、5月20日の西武戦、1-1の8回一死一塁で渡部聖弥を1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた高めインコース146キロストレート、同日の西武戦、1-1の8回二死一塁でネビンに投じた初球のインコース146キロ見逃しストレートは素晴らしかった。

 具体的にストレートが良い理由について「しっかりスピードもそうですけど、思ったところに角度のある球を投げられているかなと思います」と分析。

 今季安定した投球を続けているのもストレートが良いからなのか訊くと、「軸がストレートなので、それはもちろんありますね」と回答した。

 武器であるスライダーも、5月16日のオリックス戦、2-0の8回先頭の太田椋を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた129キロ縦に落ちるスライダーが良かった。スライダーに関しても「スライダーもいいですよ」と話し、「スライダーが一番ですけど、その中でフォークとかも投げられるといいかなと思います」と続けた。

 そのフォークも、「思ったより自分の感覚で投げられていますね」と、5月9日のソフトバンク戦、4-4の8回二死走者なしで柳田悠岐に1ボール1ストライクから空振りを奪った3球目の外角136キロのフォークは見事だった。

 26日から交流戦も始まり、上位とのゲーム差を縮めるチャンス。「交流戦の時期はチームが大事な時期になってくると思うので、1個でも多く勝てるように。勝ちに貢献できるピッチングをしたいと思います」。チームの勝利のため、腕を振る。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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