「自信というか、本来の形というか、去年が酷すぎたので、今は大丈夫です」
ロッテ・鈴木昭汰、本来の力強いストレートが戻ってきた。
特に左打者のアウトコースのストレートが良い。4月17日の楽天戦では、0-0の9回先頭の小深田大翔を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた6球目の外角148キロのストレート、0-0の9回一死二塁で黒川史陽を1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた4球目の外角147キロストレートが良かった。
鈴木は「小深田さんの時はそんなに狙っていなくて、ゾーンで勝負した感じでしたけど、黒川の時は三振を取りに行った中で、あそこに決められたので良かったと思います」と振り返る。
ストレートで言えば、開幕直後の4月3日の日本ハム戦、4-2の8回二死満塁でマルティネスに対し、初球147キロ高めストレート見逃し、2球目高め149キロストレート空振り、最後は148キロ高めストレート空振り三振と、ストレート3球三振で仕留めたのは見事だった。
現在のストレートについて、「去年に比べたらというのはありますけど、去年よりかは状態が良いですし、自分の持ち味でもあるので、引き続きやっていきたいと思います」と手応えを掴む。
変化球で言えば、武器であるスライダーが良い。4月9日のオリックス戦、1-1の8回先頭の西川龍馬を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた外角131キロのスライダーが良かった。
「前回(4月7日のオリックス戦)ホームランを打たれていたので、インコースを見せた中で、スライダーを組み立てたんですけど、結果的に良かったので攻めていく姿勢を忘れずにやっていきたいと思います」。
今季ここまでの鈴木は8試合・7回2/3を投げ、イニングを上回る12奪三振。奪三振率は14.09。ストレートとスライダーが良いから奪三振数が増えているのだろうかーー。
「三振を狙っているわけではないんですけど」と前置きをした上で、「結果的に三振になっているのは良いことだと思います。真っ直ぐじゃないですかね、まっすぐが良いので結果的に三振も取れているのかなと思います」と分析。「まっすぐでの三振が結構多いんじゃないかなと思います」と話したように、ここまで12奪三振中8奪三振がストレートだ。
今季に向けてチームで一番投げたいと話していた中で、ここまでは勝ち試合の8回を主に任されている。ただ本人は「もっと投げたいです。全然足りないです」と、もっと腕を振っていきたい覚悟を示す。
4月15日の日本ハム戦では、今季初めて9-7の9回、セーブシチュエーションで登板。「雨がすごかったですね。雨もすごかったし、マウンドもぐちゃぐちゃだったし、ボールもびちょびちょだったので、コースと高さを間違えないようにしようと思って、投げていました。打者もコンディションが悪いと思ったので、低めを打つのは難しいんじゃないかなと思い、高さを間違えないようにだけ意識していました」。雨が激しく降り、グラウンドコンディションが厳しい状況だったことに加え、2番・清宮幸太郎から始まる打順も、清宮を遊ゴロ、レイエスを三ゴロ、郡司裕也を二飛で試合を締めた。
チームが勝利を積み重ねていくためには、鈴木をはじめとした勝ち試合で投げるリリーフの働きが大事になってくる。「やることは変わらず、1試合1試合頑張っていきたいと思います」。チームの勝利のために、全力で相手打者と立ち向かい、抑えていく。
取材・文=岩下雄太