日本時間5日、ドジャースは敵地チェイスフィールドでダイヤモンドバックスと対戦。3連勝を狙ったが、サヨナラ負けを喫し、同カード4連戦を2勝2敗で終えた。
ドジャースは5回表、ライアン・ウォードとダルトン・ラッシングの連続適時打で2点を先制すると、先発ジャスティン・ロブレスキは6回無失点の好投を見せた。
しかし、7回以降を託された救援陣は8回に2失点。さらに9回は1死後、ケテル・マルテにサヨナラ被弾し、リードを守り切れなかった。
この日はロブレスキの後を受けて、4人がマウンドに上がった。いずれもシーズン防御率2点台を維持しているが、今月に入ってからドジャースの救援陣にはほころびが見え始めている。
今季のドジャースは、新戦力のエドウィン・ディアスを守護神に据え開幕した。ディアスは、4月に7試合に投げ4セーブを記録したものの、球威が上がらず、4月半ばに早くも戦線を離脱。いわゆる“ネズミ”と呼ばれる症状で、4月下旬に手術を受け、ようやくキャッチボールを再開したところだ。
その後はタナー・スコットを中心にアレックス・ベシアやブレイク・トライネンらが最終回のマウンドを担ってきた。絶対的な守護神が不在という状況下ではあったが、救援陣は奮闘。5月末時点で救援陣は両リーグ合わせて4位の防御率3.12をマークしていた。
まさに守護神不在の中で救援陣が結束した形となったが、6月に入ってからは状況が大きく変化。6月はここまで4試合で、救援防御率6.35と悪化している。
そんな中、絶えないのがタリク・スクーバル(タイガース)を巡るうわさだ。スクーバルは過去2年連続でア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したメジャーを代表する左腕。今季も開幕から7試合に投げて、3勝2敗、防御率2.70と安定した投球を見せていたが、こちらも“ネズミ”で5月上旬に戦線を離脱し、現在は負傷者(IL)リストに入っている。
チームもスクーバル不在の間に大きく負け越しており、トレード期限前に放出する可能性が高まっている。そんな剛球左腕の獲得に動くであろう筆頭候補がドジャースというわけだ。
もしドジャースがスクーバルを獲得すれば、大きな戦力アップとなるのは間違いないが、むしろ補強ポイントは救援投手の方。先発陣は日本人投手3人に加えて、エメ・シーハンやロブレスキが安定している。
さらに、離脱中のタイラー・グラスノーとブレイク・スネルが戻ってくれば、先発投手の何人かは救援に回ることになるだろう。
ここ数試合は安定した投球でしっかり試合をつくっている佐々木朗希にしても、スクーバルまで加入するようなら、先発ローテーションの座は安泰とはいえない。その場合、かねてからささやかれてきた“佐々木クローザー構想”が再燃する可能性もありそうだ。
文=八木遊(やぎ・ゆう)