ロッテ・西川史礁はプロ2年目ながら、打線に欠かせない存在になっている。現在9試合連続安打中で18日のソフトバンク戦は2安打をマークし、7月の月間打率は.358。シーズンの打率もリーグ4位の.2987、安打数はリーグ3位の98安打だ。
今季の西川は1、2打席安打が出なくても、3打席目以降に安打を重ねマルチ安打を達成する。「3打席凡退の後の2打席連続ヒットというのは良かったです」。7月11日のオリックス戦は3打席目まで無安打も、0-6の8回無死走者なしの第4打席、高島泰都からライト線二塁打を放つと、2-8の9回二死一塁の第5打席、入山海斗が1ストライクから投じたストレートを右中間に弾き返す適時三塁打でマルチ安打を達成した。
打撃に関して、「毎日色々感じることがあるので、自分の調子が良い時もありますし、悪い時もあるので、悪い時にどう四球を取れるかであったり、1本出すか意識しながら毎試合やっています」と明かした。
西川が“悪い時に四球を取れるか”と話すように、昨季444打席で16四球だったが、今季は363打席で昨季を上回る29個の四球を選んでいる。7月3日からのソフトバンク3連戦は9打数0安打だったが、3日が1四球、4日が3四球と3試合中2試合で出塁した。
「四球はシーズン成績を残す上で大事になってくるので、そこは去年とは違う意識の仕方で立っています」
今季四球が多い理由について西川は「打つべきボールを打つ。何でもかんでもいくのではなくて、自分の絞った球をいくイメージでいっているので、そこがそれ(四球)につながっているのかなと思います」と自己分析した。
最初の2打席安打が出なくても3打席目以降に安打が出たり、安打が出ない時に四球で出塁したりと、打席内での修正力が高くなっているように見える。本人はどう感じているのだろうかーー。
「悪くなった時にどこが悪いか見つめ直すことができるので、1打席終わった後に反省してやっています」
その他に、プロ1年目の昨季からノートで振り返りを行なっているが、そこも好不調の波が小さくなっていることは関係しているのだろうかーー。
「もちろん毎日ノートも書いていますし、去年も書いていたので、色々去年のノートを見返したりとか、そういうこともします。良い時の感覚をどんどん取り入れていかないと。どうしても自分の頭の中では限界があるので、ヒントも自分の中では去年から貯めているのでそこはやっています」
チームには2学年上の藤原恭大をはじめ、同学年の山本大斗など近い世代に高め合える選手が多い。チーム内の競争も好結果に繋がっている。「もちろんチーム内で争うことがチームの戦力になりますし、自分のためにもなります。負けていられないのが一番思っているので、常にそこは考えながらやっています」
今季、取材のたびに西川は“チームのために”、“自分のために”ということを口にする。その想いが強くなった理由について「チームが勝つのは一番嬉しいことですけど、自分も結果を残さないと試合に出続けることができない。そのためにまずは自分のためにやって、最終的にはチームが勝てるように順番でやっています」と教えてくれた。
『マイナビオールスターゲーム2026』にファン投票で選出されるなど、球界を代表する選手へ階段を登っている。この夏、自身が目標に掲げた首位打者、チームが1つでも順位を上げるために、西川の活躍は必須。「まずは怪我なくしっかりと今いい状態なので、そこをしっかり続けられるように練習で振り返ったり、反復練習していい状態を続けられるようにチームが勝てるように、戦力になれるように頑張っていきたいと思います」。
取材・文=岩下雄太