◆ 「1点を貪欲に取りに行く」
開幕から約1カ月、4月の戦いを終えたプロ野球。
昨季8年ぶりのAクラス入りを果たした中日は31試合を終えて12勝15敗4分と3つの負け越し。順位も5位とスタートダッシュには失敗したものの、ここに来て徐々に上がり目が見え始めている。
4月最終週は本拠地で首位・阪神に2勝1敗で勝ち越し。
エースの大野雄大にはじまり、2戦目も勝野昌慶が見事なピッチングで猛虎打線を封じ込めると、場所を移して東京ドームでは柳裕也がチームに勢いを呼び込む快投を披露。
1日の試合も最終的には打ち合いとなったが、先発・小笠原慎之介が6回途中3失点で粘り、2勝目を挙げている。
ここに来て首位・阪神、2位・巨人を相手の連続勝ち越し。良い流れで5月を迎えた中日の現状を、球団OBたちはどう見ているのだろうか…?
1日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて、解説を務めた立浪和義氏は、「大野投手をはじめ、柳投手もそうですし、きょうの小笠原投手も。ここにきて先発の調子が上がってきましたよね」と、好調の要因について言及。
また、同番組に出演した球団OBの谷繁元信氏も、「先発陣が落ち着いてきたというのもそうですし、後ろの3イニングを任せられるピッチャーができつつある」と、投手陣の安定感を強みとして挙げ、「後ろも祖父江や福が不安定でしたけど、又吉が入って落ち着きましたよね。あとは点をどう取っていくかというところ」とコメント。
立浪氏も同じように「点が取れれば、さらにこれから上がってくるんじゃないかなと思います」とし、「勝っている時に、もう1点を貪欲に取りに行くことですよね。バントだったり、走塁だったり、細かいプレーをしっかりやっていきたいですね」と、今後の課題についても語った。