ロッテ・小島和哉 (C) Kyodo News

◆ 初回と2回の失点が減少した原因は?

 14試合に先発して5勝3敗、78回2/3、防御率4.69という成績で前半戦を終えたロッテの小島和哉が、後半戦どのように立て直してくるか非常に楽しみだ。

 その理由のひとつとして、試合で出た課題を分析し、それを修正していく力があるからだ。昨季は立ち上がりの失点が多く、イニング別では1回と2回の15失点が最も多かった。今季はここまで14試合を終えて、1回が4失点、2回が7失点と19点減らしている。

 小島本人は「特にそこまで対策というか、あんまり変えていないですね」と話しながらも、「変えたといったら、オフの時期に(ソフトバンクの)和田さんのところの自主トレに参加させてもらったのですが、フォームの再現性、1球目から自分の思ったような体の使い方ができるように練習をしました。体幹周りの安定感、お腹周りがしっかり固まっていないと、四肢がしっかり動いてくれないというか、土台を固めるじゃないですけど、それを意識してオフの練習を取り組んでやってきたのが、いい感じでできているのかなと思います」と説明した。

 シーズン序盤は課題にしていた左打者に対しても、5月23日の楽天戦までの左打者の被打率が.329(73-24)だったが、「自分のなかで何かを変えないと通用しないと思ったので、思いきって失敗してもいいから挑戦してみようと思って挑戦しました」と、左打者のアウトコースだけでなく、インコースにも投げる場面が増えた5月30日の広島戦以降は左打者の被打率が.197(66-13)と改善された。

◆ 6回の失点を減少させるために…

 後半戦に向けて、イニング別では最も多い6回の失点(15失点)をどう減らしていくかだ。この6回を投げきることができれば、先発投手としてもうワンランクアップする。

 小島は6回に失点が増えている原因について「一概に全部とは言えないですけど」と前置きしたうえで、「僕の中で3巡目に打者に対して、“まだまっすぐが通用すると思って投げるのか”、“ここでうまくかわして投げていくのか”というタイミングのところだと思うんですけど、僕がかわしにいこうとしすぎているのが一番の問題かなと思います」と説明した。

 オリンピック明け、この課題をどう克服していくか、小島自身のなかにイメージを持っているのだろうかーー。

 「僕の中では、もっとこういう風にした方がいいんじゃないかというのを常に考えてはいるのですが、シーズン中にできることと、シーズン中にすぐ変えてできることと、継続してやっていかないとできないこともあると思うので、そのあたりは難しいと思うんですけど、今回に関しては間が空くので、もう1度自分を見つめ直して、いい時期になればいいなと思っています」。

 プロ1年目から自身の課題点を客観的に自己分析し、その都度壁を乗り越えてきた。昨季も規定投球回にわずかに届かなかったものの、シーズン通して先発ローテーションを守り抜いた。だからこそ、東京五輪の中断期間を有効に使って調整してくるはずだ。

 本人も「間のこの期間で良いところは継続して、悪いところは修正して後半、チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います」と意気込む。前半戦の数字だけみると物足りなさは映るが、課題をひとつひとつクリアし着実に成長を遂げている。後半戦、どのように立て直し、“進化”した姿を見せてくれるかーー。小島が安定した投球を披露し、勝利を重ねていけば、リーグ優勝も近づいてくる。

取材・文=岩下雄太

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