志願の続投で134球9K完封

　日本ハムのドラフト1位右腕・伊藤大海が29日、敵地での西武線に先発登板し、プロ入り初完投を完封勝利で飾った。

　試合は、日本ハムが4回に上位打線がつながりを見せて4点を先制し、その後も5回と9回に1点ずつを加えた。投げては伊藤が好投し、得点圏に走者を背負ったのは、4回と8回の2度のみ。三塁を踏ませない力投を見せた。

　伊藤は8回を投げ終えた時点で120球を超えていたが、9回も続投を志願してマウンドに上がると、先頭打者にヒットを許したものの、後続をしっかりと抑えて自身初の完投を完封勝利で達成。今季8勝目を手にした。

　29日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた江本孟紀
さんは、「完投は簡単というかできるけど、完封はなかなかできない」と賛辞を送り、「大きな自信になったと思うので、常に完投を目指してもらいたい」とエールを送った。

　また、同じく同日の放送で解説を務めていた大矢明彦さんも「最後まで投げ切る若手のピッチャーって大事」とコメント。「これだけ思い切って真っ直ぐを投げられて変化球のキレもいいので先が楽しみ」と続け、東京オリンピックでも存在感を示した次時代を担う右腕への期待を口にした。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』