【CSファイナルステージ第1戦】
○ ヤクルト 4 - 0 巨人 ●
<11月10日 神宮>
ヤクルトの奥川恭伸投手(20)が10日、巨人とのCSファイナルステージ第1戦(神宮)に先発登板。初回から安定した投球でスコアボードにゼロを並べ続け、CS初登板をプロ入り初完封で飾った。
レギュラーシーズンでチーム最多タイの9勝(4敗)を挙げ、CS開幕の大役を託された右腕。初回をテンポ良く3人で斬ると、3点を先制してもらった2回以降も快調にゼロを並べた。5回は2本の単打で一死一、三塁のピンチを背負ったが、代打・亀井を浅めの左飛に退けたあと、続く代打・八百板は渾身のアウトロー直球で見逃し三振。巨人の代打攻勢をかわしゼロを刻んだ。
6回以降も要所を締める投球で、プロ入り初となる9回のマウンドへ。最後は二死二塁で5番・ウィーラーを中飛に退けマウンド上でガッツポーズを作った。
打線は初回、1番・塩見の好走塁で先制点を奪うと、5番・サンタナの左越え2ランで3-0。7回は塩見の遊撃強襲の適時内野安打で貴重な4点目を加えた。
ヤクルトは初戦を制し、これで優勝アドバンテージを含め2勝目。奥川は9回98球、6安打9奪三振無四球の完封劇でCS初登板初勝利。2011年の赤川克紀(21歳3ヵ月)を抜き、CSでの球団最年少勝利投手となった。