投手出身のOB解説者からアドバイス

　阪神の若武者。才木浩人が8回途中1失点で3勝目をマーク。150キロ超えの直球に、フォークやスライダーなど変化球を効かせ、奪三振は10個で失点はソロ本塁打1本のみと堂々のマウンドさばきを見せた。

　28日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した齊藤明雄氏は「ポイントは才木のピッチング」とし、「自己最長の7回2/3、122球で交代になったので、本人は悔しいと思います。あの回は投げきりたかったと思うんですけど、それができなかったのは悔いが残ると思う」とおもんばかった。

　さらに「9回完投できるようになるには、カーブをうまく使っていけば、球数も少なくなって、緩急も付けられて、9回完投できるピッチャーになるんじゃないかな」と持論を展開。「真っ直ぐを見せてカーブなら、真ん中に入ってもバッターの頭にないから思わずバットを出してしまう。スライダーを抜いて投げるなら、カーブを投げたほうがいい」とアドバイスした。

　番組MCを務めた岩本勉氏も「僕もカーブを投げていました。バッターの目線を上下にブラすことができて、緩い球というのは物理的に長く見ることになるので、思わず手が出ることになる」と齊藤氏の声に頷き、カーブの有効性を説いた。

　トミー・ジョン手術から復活した若虎は、緩急を利して9回を投げきることが出来るのか。次回登板にも注目だ。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』