ロッテの国吉佑樹(撮影=岩下雄太)

◆ 打たせて取る

 「強引に三振を取りに行くというよりは、どんどん打たせてアウトを1個ずつとっていく方向で今はやっています」。

 ロッテの国吉佑樹は16日のソフトバンク戦にリリーフ登板し1回を2奪三振、無失点に抑えたが、今季はここまで25試合・25イニングを投げて12奪三振、奪三振率は4.32だ。DeNA時代の19年には奪三振率10.51、ロッテ移籍前の21年は奪三振率11.22を記録していたが、今季は開幕から打たせて取るスタイルを貫いている。

 その理由について国吉は「球数をかさむんだったら、そんなに四隅をついて投げるタイプではないですし、欲を言えば3球で3アウトをとって交代するのが一番良いと思っています」と説明し、「どんどんバッターにも打ってきてもらえたらいいかなと思って投げています」と続けた。

 フォークもこれまでは140キロ前後で空振りを奪っていたが、今季の投球を見ると、「低めに強く投げに行く時とストライクゾーンに打ってこないだろうという時に軽く投げる時とで、使い分けているわけではないですけど、強弱はつけて投げています」と、ストライクゾーンに130キロ台前半のフォークを投げ込むこともある。

 これまでは三振を多く奪ってきた。三振を取りたいという思いはないのだろうかーー。

 「三振は取りたいですけど、なかなか今年三振が取れないので、打たせていったほうが結果も今はいい方向に転んでいる。それはそれでいいかなと思っています」。

 また、三振を欲しい場面に三振を狙いにいったりするのだろうかーー。

 「狙いに行っている時もありますけど、現状なかなか三振が取れていないので、無理に三振を取りに行ってカウントを不利にするのは良くないと思います。三振が欲しい場面で三振が取れたらいいなと思っていますけど、今年は特に三振がなかなか取れないので打たせて取るスタイルでやっています」。

◆ 開幕から安定した投球

 “打たせて取るスタイル”の今季はここまで25試合・25イニングを投げて、2勝0敗6ホールド、1セーブ、防御率は1.80。5月29日のヤクルト戦から現在11試合連続無失点中だ。

 開幕からここまで、「いい時はいいですし、ランナーを出してからも今年はしっかり粘れているので、そういう意味ではすごくいいシーズンを送れていると思います」と納得のいく投球ができている。

 16日のソフトバンク戦はビハインドの場面で登板したが、同点での登板、走者を置いた状況での登板、勝ち試合での登板、さらには4月10日の西武戦では3-2の10回に登板し21年9月20日の日本ハム戦以来のセーブをマークするなど、様々な局面でマウンドに上がる。

 「開幕してから半分過ぎているので、そういう役割とか準備の仕方は慣れています。慣れたから今日はいいやとやるんじゃなくて、1日1日同じ準備をして、どこで投げるか分からないですけど、そこに備えるというのは徹底して貫こうと思います」。

 チームは現在首位・ソフトバンクと7ゲーム差の2位。夏場以降負けられない戦いが続く中で、国吉にも引き続き安定した投球が求められる。「1つでも多く貯金を作ってオールスターを迎え、8月、9月でホークスとのゲーム差が詰まって、いい順位争いに持っていけたらチームとしてもいいかなと思います。1つでも貯金を増やしてホークスを追いかけていきたいと思います」。夏に向けて国吉自身も「夏の疲れをどれだけ残さないかが大事だと思うので、暑いですし暑さ対策は色々やっていますね」とのことだ。

 今季は“打たせて取る投球”で開幕からブルペンを支える国吉は、いつ声がかかってもいいように今日もしっかりと準備をする。

取材・文=岩下雄太

この記事を書いたのは

岩下雄太

岩下雄太 の記事をもっと見る

【PR】U-NEXTで『SMBC日本シリーズ2026』をライブ観戦!

U-NEXT / 日本シリーズ

「U-NEXT」では、10月24日(土)に開幕するプロ野球『SMBC日本シリーズ2026』のうち、第1,2,3,6,7戦の最大5試合を見放題ライブ配信!

試合開始から終了までのライブ映像に加え、試合後のヒーローインタビューまですべて配信(見逃し配信も予定)。ライブ配信の時間に間に合わなかった方も、あとから好きなタイミングで名場面を見返せる。

U-NEXT月額プラン会員の方は追加料金なく見放題。はじめての方は、31日間無料トライアル登録で視聴可能。

シーズンの締めくくりとなる熱戦を堪能しよう!

POINT

① 日本シリーズを完全生配信(第1,2,3,6,7戦)

② 野球以外にも、映画・アニメなどの様々なエンタメコンテンツを視聴可能!

③ U-NEXT会員ならポイント利用で実質989円(税込)とお得に!

もっと読む