「1点を取りに行く形ができていない」

　日本ハムは23日、ソフトバンクとの試合（エスコンF）に5－6で敗戦。8回・9回にらしくない、ちぐはぐな攻撃が勝負を左右した。

　初回に伏見寅威のタイムリーで先制し、2回にはレイエス、水野達稀のタイムリーで4点を追加。しかし先発の福島蓮が4回に2本のホームランとタイムリーを打たれ同点とされ、3回途中5失点で降板。打線はその後ランナーを出すものの、チャンスを活かすことができず。5－5のまま迎えた延長10回、7番手として登板した宮西尚生が正木智也に痛恨の一発を浴び逆転負けを喫した。


　23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では日本ハムの8回、9回の攻撃が話題に。

　8回、先頭の上川畑が四球で出塁し、続くマルティネスが遊ゴロで一死一塁となった場面で、番組に出演した解説者の笘篠賢治氏は「ここでランナーが（マルティネスに）入れ替わってね、1点を取って逃げ切るという形をとりたいところで、伏見の送りバントが空振りになるんですよね。これもう、バントさせるんだったら最初からマルティネスに代走送ったらいいのになと思ってたら、（空振り後に）ここで代走。ちょっと一手遅かったですね」とコメント。その後、伏見はバントするがこれがゲッツーとなり、「このゲッツーは大きかったと思いますね…」と話した。


　続いて9回に先頭の水野がヒットで出塁し、続く1番・水谷瞬の打席に注目。笘篠氏は「初球はバントするのかなというところで、バントの構えが遅れているんですよね。これ間違いなく送って1点取りに来るんだろうなってところで、（三塁コーチャーと）バントのサインの確認。ちょっと流れがここで切れているんですよね。そしてインハイのボール球を振っていく。何がしたいんだろうという感じですよね」と話し、

　続けて「代走の切り札・五十幡も使わない、バントもしない、サインもうまくいかない。そして見送り三振。大チャンスですから、ここはしっかりと送りたかったですよね」と指摘した。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』