8月10日のオリックス戦以来のスタメン出場となったロッテ・茶谷健太が17日の楽天戦で、6月12日のDeNA戦以来となる安打を放った。
『9番・ショート』で先発出場した茶谷は3-3の5回二死走者なしの第2打席、サウスポーの古謝樹が1ボール1ストライクから投じた143キロのストレートをライト前に弾き返した。
茶谷はプロ8年目の昨季79試合に出場して、打率.284、9打点の成績を残し、今季は友杉篤輝と共にショートのレギュラー格としての活躍が期待された。2月13日からの対外試合では2月17日の広島との練習試合で2安打、2月24日の韓国ロッテとの練習試合で本塁打を含む3安打3打点と、練習試合期間の打率は.368(19-7)、1本塁打、3打点とバットでアピール。しかし、オープン戦は打率.235だった。
開幕一軍を掴んだものの、開幕してからはなかなか安打が出ず苦しんだ。7回の守備から途中出場した4月29日の楽天戦、4-8の8回一死一、二塁で迎えたこの日初打席、渡辺翔太が1ボール2ストライクから投じた4球目のカットボールを逆らわずに右中間を破る2点適時二塁打。吉井理人監督は試合後、茶谷の2点適時二塁打に「茶谷はちょっと苦しんでいたんですけど、やっと1本出てよかったです」と振り返った。
翌30日のオリックス戦でも安打を放ち、状態を上げていきたかったが、その後はなかなかスコアボードに“H”ランプを灯すことができず。6月12日のDeNA戦で代打で登場し、安打を放った翌日の取材で茶谷は「試合はもちろん、積極的にファーストストライクから打ちに行く準備ですね」と持ち味である初球から積極的に打ちに行く姿勢を示した。
昨季はレギュラーに近い位置にいきながらも、この時期は小川龍成、友杉が二遊間でチームを引っ張っていた。茶谷は「どういう展開、立場になっても出させていただいたところで、結果を残す。それは常に前から変わっていないです」と周りを気にせず、矢印を自分の方向に向けていた。
6月12日のDeNA戦での安打を最後に2ヶ月以上安打がなく、守備固めでの出場も多かったこともあり、なかなか打席に立つ機会に恵まれなかった。打撃練習では「だんだんやらないうちに落ちてきちゃっているので、強く振ることですね」と話し、試合では少ない打席の中で「少々ボールでも打ちにいく。見ていると終わっちゃうので、本当に打ちにいくしかない。何打席もあれば見ていくことができるんですけど、そういう立場じゃないので、なんとか積極的に少々ボールでも甘い球を打ちにいこうと思ってやっています」と6月に取材した時と変わらず積極的に打ちにいっていると教えてくれた。
追い込まれてからノーステップのようなすり足打法で打ったり、左足を大きく上げて打ったりと打席内で工夫を凝らしたが、「間が取れていないことが多いので、なんとかしっかり距離を取れるようにやっています」と、その理由を説明した。
昨季は打率.284をマークし、左投手に対しては打率.375と打っていたが、今季はその左投手に対しても打率.114と苦しむ。シーズンの打率も17日の楽天戦で安打は放ったが、打率.127と寂しい数字だ。
「シンプルに実力だと思います。もちろん、いい感覚で打てていることも何回もあるんですけど、ヒットにならないということはそういうことだと思うので、頑張るしかないです」。これまでは少ないチャンスで結果を残し自分の居場所を掴んできたが、今季は開幕から一軍に帯同しながらそのチャンスを活かすことができていないのが現状。17日の楽天戦のように、与えられた出場機会で結果を残していきたい。
取材・文=岩下雄太
『9番・ショート』で先発出場した茶谷は3-3の5回二死走者なしの第2打席、サウスポーの古謝樹が1ボール1ストライクから投じた143キロのストレートをライト前に弾き返した。
茶谷はプロ8年目の昨季79試合に出場して、打率.284、9打点の成績を残し、今季は友杉篤輝と共にショートのレギュラー格としての活躍が期待された。2月13日からの対外試合では2月17日の広島との練習試合で2安打、2月24日の韓国ロッテとの練習試合で本塁打を含む3安打3打点と、練習試合期間の打率は.368(19-7)、1本塁打、3打点とバットでアピール。しかし、オープン戦は打率.235だった。
開幕一軍を掴んだものの、開幕してからはなかなか安打が出ず苦しんだ。7回の守備から途中出場した4月29日の楽天戦、4-8の8回一死一、二塁で迎えたこの日初打席、渡辺翔太が1ボール2ストライクから投じた4球目のカットボールを逆らわずに右中間を破る2点適時二塁打。吉井理人監督は試合後、茶谷の2点適時二塁打に「茶谷はちょっと苦しんでいたんですけど、やっと1本出てよかったです」と振り返った。
翌30日のオリックス戦でも安打を放ち、状態を上げていきたかったが、その後はなかなかスコアボードに“H”ランプを灯すことができず。6月12日のDeNA戦で代打で登場し、安打を放った翌日の取材で茶谷は「試合はもちろん、積極的にファーストストライクから打ちに行く準備ですね」と持ち味である初球から積極的に打ちに行く姿勢を示した。
昨季はレギュラーに近い位置にいきながらも、この時期は小川龍成、友杉が二遊間でチームを引っ張っていた。茶谷は「どういう展開、立場になっても出させていただいたところで、結果を残す。それは常に前から変わっていないです」と周りを気にせず、矢印を自分の方向に向けていた。
6月12日のDeNA戦での安打を最後に2ヶ月以上安打がなく、守備固めでの出場も多かったこともあり、なかなか打席に立つ機会に恵まれなかった。打撃練習では「だんだんやらないうちに落ちてきちゃっているので、強く振ることですね」と話し、試合では少ない打席の中で「少々ボールでも打ちにいく。見ていると終わっちゃうので、本当に打ちにいくしかない。何打席もあれば見ていくことができるんですけど、そういう立場じゃないので、なんとか積極的に少々ボールでも甘い球を打ちにいこうと思ってやっています」と6月に取材した時と変わらず積極的に打ちにいっていると教えてくれた。
追い込まれてからノーステップのようなすり足打法で打ったり、左足を大きく上げて打ったりと打席内で工夫を凝らしたが、「間が取れていないことが多いので、なんとかしっかり距離を取れるようにやっています」と、その理由を説明した。
昨季は打率.284をマークし、左投手に対しては打率.375と打っていたが、今季はその左投手に対しても打率.114と苦しむ。シーズンの打率も17日の楽天戦で安打は放ったが、打率.127と寂しい数字だ。
「シンプルに実力だと思います。もちろん、いい感覚で打てていることも何回もあるんですけど、ヒットにならないということはそういうことだと思うので、頑張るしかないです」。これまでは少ないチャンスで結果を残し自分の居場所を掴んできたが、今季は開幕から一軍に帯同しながらそのチャンスを活かすことができていないのが現状。17日の楽天戦のように、与えられた出場機会で結果を残していきたい。
取材・文=岩下雄太