阪神がDeNAに惜敗。CSファーストステージの初戦を落とした。

　阪神先発の才木浩人は、初回のピンチをなんとか無失点に凌いだが、3回に桑原将志のショートゴロの間に1点を献上。7回には、桐敷拓馬の作ったピンチを石井大智がカバーできず、オースティンの二塁打で致命的な2点を追加された。打線も9回に1点を返し、なおも一発出れば逆転サヨナラの場面を迎えたが、代打・原口文仁の当たりはレフトのグラブに納まりゲームセット。1－3で痛い星を落とした。

　回またぎの7回、痛恨の追加点を挙げられる元凶を招いてしまった桐敷拓馬に対し、12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した仁志敏久氏は「やっぱり短期戦でこういう緊張感のあるゲームになると、多分色々な自分の中の意識だとかデータだとかっていうのは、全部飛んじゃうこともあるので。今日に関して言えばやっぱりそういうことはもう全て飛んでしまったというようなゲームだったんじゃないですかね」とレギュラーシーズンとの違いを指摘した。

　もう一人の解説の野村弘樹氏は「最初のイニングは完璧だっただけにね。レギュラーシーズンもイニングまたぎやってるんで、問題ないんですけど」としながらも「梶原、牧秀悟、佐野とまた交互に（右左）が来るので、おそらくベンチとしては佐野まではと思ったんでしょうね。3人で切ってくれればなおさらいいわけで…」と岡田監督の目論見を推測。

　続けて「ヒット、ヒットと繋がれての石井だったんで、やっぱりきつかったなと思うので」と結果痛打された石井をかばいながら「やはりこの短期決戦で1対0って、かなり緊張感のあるところじゃないですか。タイガースもブルペン陣はいっぱいいますからね。ゲラもいますし、岩崎もいますし。そういったところで、ここでもう1イニングかと僕は正直思いました。あそこで抑えてれば、なんでもないイニング跨ぎになるんでしょうけども、こうなった以上はやっぱもったいなかったのかなというね。頭から石井で行っても良かったのかなとかね、いろんなこと考えさせられるじゃないですか」と桐敷続投を疑問視した。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』