ロッテの西川史礁はプロ2年目の今季ここまで、打率はリーグ3位の.299、出塁率もリーグ4位の.3646だ。
今季の西川は好不調の波が小さく、3試合連続無安打が3度あるが、3試合連続出塁なしというのは1度しかない。安打が出なくても四球で出塁したり、1つレベルが上がったように感じる。
「四球は今年多く取れているなと思いますし、なかなかヒットが出ない時に四球も大切になってくる。その試合をしている時はヒットが欲しいと思いますけど、トータルで見て考えた時に欲張らずに四球を取っていたらなとすごく今でも後悔している時もありますし、去年はそれが多くて、今年はそれを活かそうと思っています」。
「3打席凡退の後、4打席目ヒットを打ちたいので、ボール球に手を出しがちですけどなんとか我慢して四球を取るというのをどんどん試合を積み重ねていって、繋がってくると思うので、そういうところは意識してやっています」
西川がこう分析するように今季は昨季の16四球から今季はすでに昨季を大きく上回る35個の四球を選ぶ。
そこは去年の経験が活きているのだろうかーー
「その経験もありますし、首位打者を獲るためには四球が必要不可欠になってくるのは、(オールスターの時にソフトバンクの)近藤(健介)さんからいろいろ聞きましたし、大事なんだなと思いますね」
昨季も西川の打撃を見てきた栗原健太コーチも、「四球が増えているというのは成長だと思います。ストレートとボールの見極め、我慢することができていると思うので、去年と違うところかなと思います。去年はヒットを打ちたいというのがどうしても勝っていたと思います」と昨年からの成長を口にした。
さらに栗原コーチは「1年間いい状態の時期というのは、実際は少ない。良くないことも多いと思うので、その中で四球が取れたりとかは打率を落とさないためにすごく大事なこと。彼の成長だと思いますね」と目を細めた。
長打も昨季の3本を上回る7本塁打を放っている。栗原コーチは「長打に関しては、去年よりは今年の方が出るだろうなと僕の中では予想はしていたので、今の数字というのは予想通りといいますか、もうちょっと打って欲しいですけど、という感じですね」と一定の評価をしながらも、さらなる長打を求めた。
西川は打線の中心として、2年目ながらチームを引っ張る存在になった。7月に開催された『マイナビオールスターゲーム2026』では、小学生時代に憧れの存在だった坂本勇人(巨人)と写真を撮影。西川が坂本に憧れたように西川自身が、将来プロ野球選手を目指す子供達から目標にされるような選手になっていきたいところ。
「誰もが知っている選手になるとプロ野球界のみんなが思っていることだと思いますし、自分自身もそれを思ってずっとやっているので、自分のために毎年結果を残さないといけないと思うので、そういうところはすごく意識やっています」
今季目標に掲げる“首位打者”を獲得し、チームの中心選手、球界を代表する選手になってみせる。
取材・文=岩下雄太