「そこまで自分としては良くないのかなと思うんですけど、その中で四球だったり、ヒットが1本出ているというのは、人間誰しもそういう時があると思うので、そこでヒットが大事になってくるかなと思います」
ロッテの西川史礁は現在の自身の打撃をこのように分析する。西川が話すように状態が悪い中でも安打や四球を選び、打率はリーグ6位の.289、出塁率はリーグ8位の.352をマークする。
3打席目以降の打率.301(246-74)をマークしているように、1、2打席目に凡退してもしっかりと修正して安打を放つことが多い。ここ最近でも11日のソフトバンク戦は最初の2打席は無安打だったが、3打席目にショートへの内野安打、4打席目にセンター前安打を放ち、マルチ安打を達成。8日の楽天戦も最初の2打席は抑え込まれたが、3打席目に死球で出塁し、4打席目にレフト前に弾き返した。
西川は8日の楽天戦での打撃について、「1本出たのはでかいと思いますし、自分のイメージ通り、前の2打席、3打席目は死球だったんですけど、修正をかけて切り替えられた4打席目かなと思います」と振り返った。
四球も昨季の16個を大きく上回る36個を選び、9月は0四球だが、8月は7個の四球を選んだ。「1カード2つは四球を取りたいと思っていたので、永遠のテーマでやっている。そこは(四球が)取れるということは、打率も上がっていくと思う。出塁率ももっとあげたいと思っています。ずっと考えているところだと思います」
昨季苦戦していたインコースも今季は対応し、インコースの打率は.375(48-18)と打っている。「昨年経験して今年活かさないと意味がない。ヒットは出ていますけど、まだまだ長打にできていないのは自分の実力不足だと感じています。全然満足していないです」
ここまで本塁打は7本、二塁打も昨季と並ぶ27本放っているが、昨年の秋から何度も口にしている“長打”という部分をもっともっと増やしたいのだろうかーー。
「もちろんありますね。その中でヒットが大事なんですけど、それはもちろんめちゃくちゃ嬉しい。欲を言えば、長打。二塁打以上、三塁打、ホームランを一番打ちたいと思っているので、そこは永遠のテーマとしてやっていきたいと思います」
今季はここまで本塁打はもちろん、すでにシーズンの規定打席に到達し、安打数も昨季の117本を超える132安打。規定打席到達、シーズンの安打数が昨季を上回っていることについて西川は、「全然そこは満足していないですし通過点だと思います」と、全く気にしていない様子。「もっともっと打てるようにというのはずっと思っている。自分で足りないところは痛感しますし、もっともっと上を目指していかないといけない。もっともっとやっていきたいと思います」とさらなる技術向上を誓った。
今季の目標に掲げる首位打者に向けて、残り試合で安打を量産していきたいところ。「とにかく打つしかないと思うので、なんでも良いので、打てるように毎試合準備してやっています。そこは強い気持ちで頑張っていきたいと思います」。シーズン最終盤には10連戦も控えており、疲労は溜まっていると思うが、ここを乗り切って、首位打者の栄冠を掴みたい。
取材・文=岩下雄太