オリックスの内藤鵬選手に、福岡市に本社を置く食品メーカー「マルタイ」から「マルタイ棒ラーメン」が届いた。7月9日のファームのソフトバンク戦(みずほPayPay)で、ポール直撃の本塁打を放った記念に贈られたもので、2軍選手にプレゼントされるのは初めて。
「いただけるとは知りませんでした。ラーメンが大好きなのでうれしいですね」。大阪舞洲の球団施設で、内藤が「棒ラーメン」に囲まれ顔をほころばせた。
試合は1軍の本拠地で行われ、内藤は7回に左翼ポールを直撃する今季6号ソロを放った。みずほPayPayでは、2022年シーズンからネーミングライツで両翼ポールが「マルタイ棒ラーメンポール」と名付けられ、ポールを直撃する打球を放った打者に「棒ラーメン」が1年分(360袋)送られる。2軍の試合は対象ではなかったが、「マルタイ」では“偉業”を讃え、初めて2軍選手にも送ることを決め、背番号「25」にちなみ25袋を贈った。

大のラーメン好きの内藤は「もっと大きい背番号ならよかった(笑)」と周囲を笑わせたが、すぐに「今度は1軍でポールを当てて、1年分をいただきます」と真顔に戻った。ポールを直撃した6号は、内藤にとっても意義深い一打だったという。「それまでバットの芯に当たらず、調子がよくなかったんです。右肩を開いて立ったらドン詰まり。前でボールをさばこうと思ったら(バットの)先っちょで、ホントに打撃が狂っていたのです。ズレているので修正してもまた、ズレる。あの打席は何も考えず大きなフライを打つつもりで強く振ることだけを考えていました」と内藤。気持ちをリセットして臨んだことで不振から抜け出し、7月19日の阪神戦(SGL)で先制の7号2ランを放って勝利に貢献した。
内藤は愛知県出身。日本航空石川高で通算53本塁打を放ち、大砲候補として2022年ドラフト2位でオリックスに入団した。1、2年目はプレー中の大きなけがで2度の手術を受けて出遅れ、飛躍を誓って臨んだ4年目は、ファーム西地区で9本塁打を放ち、山川穂高選手(12本)に次ぐ2位。打点ではトップ(46)に立っている。
取材・文=北野正樹