「最初に話した時に、おとなしいなと言われましたね」
ロッテの石垣元気とプロ19年目の大ベテラン唐川侑己との最初の会話だった。
石垣と唐川の共通点がある。それは、高卒でロッテにドラフト1位でプロ入りしたこと。唐川は今から19年前、石垣が生まれた2007年の高校生ドラフト1巡目でプロ入りし、石垣は昨年10月に行われたドラフト会議でロッテから1位指名を受けた。
石垣は「ドラ1だからもっと胸張ってじゃないですけど、そういうのが一番最初の会話でしたね」と唐川との最初の会話について明かした。
共通点は他にもある。共に高卒1年目から一軍のマウンドに上がっていることだ。唐川は08年4月23日のソフトバンク戦(福岡Yahoo!JAPANドーム 現みずほPayPayドーム)でプロ初登板・初先発を果たし、7回を無失点に抑え、平成生まれのプロ野球選手の勝利投手第1号となった。
石垣も今年9月17日の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム)で、球団の高卒ドラ1では唐川以来となるプロ初登板・初先発を果たした。石垣は初回先頭の中島大輔に1ボール1ストライクから3球目のストレートで左飛に打ち取り、プロ最初のアウトを奪う。続く宗山塁に四球を与えたが、マッカスカーを3ボール2ストライクから149キロのストレートで見逃し三振。スタートを切っていた一塁走者・宗山の盗塁を捕手・佐藤都志也が二塁で刺し、石垣のプロ初登板は1回・16球を投げ、「ずっと目標にしてきた舞台だったのでまず今年中に投げることができて良かったと思います」と無失点デビューだった。
石垣はプロ入り2度目の登板となった9月23日のオリックスも1回を無失点に抑え、9月24日に一軍登録抹消された。
唐川は19年間現役でプレーした。石垣も唐川のように長くプレーしたい思いはあるのだろうかーー。
「そうですね、すごいなと思いますし、何か縁があるかなと思うので、唐川さんを超えられるように頑張りたいと思います」
プロの第一歩を踏み出した石垣元気。「もっともっと長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献できるような選手になりたいと思います」。唐川のように息の長い投手になるため、マリーンズファンから愛される投手になるため、日本を代表する投手になるため、成長していく。
取材・文=岩下雄太