7回のピンチを一ゴロで凌ぎ、ベースカバーのあと雄叫びを上げた大谷

○ エンゼルス 3 - 2 レンジャーズ ●
<現地時間9月3日 エンゼルス・スタジアム>

 エンゼルスの大谷翔平選手(27)が3日(日本時間4日)、本拠地でのレンジャーズ戦に「2番・投手」で先発出場。打席では4打数無安打に終わったものの、マウンドでは今季最多の117球を投じるなど7回2失点と力投し、自身8連勝となる今季9勝目(1敗)を挙げた。

 今季20試合目の先発登板で、投打での同時出場は17度目となった大谷。その初回、簡単に二死を奪ったが、3番・ガルシアに三塁への内野安打を許したあと、続くロウには自らを強襲する強烈なゴロを許した。大谷は弾いた打球を素早く一塁へ送球。塁審は最初アウトと判定したが、レンジャーズ側のチャレンジによりセーフ判定に覆った。

 打球を右腕でブロックする形になり、大谷は右手指先を気にするそぶり。すぐさまトレーナーらが駆け寄り状態を確認し、そのまま続投した。二死一、二塁で5番・ピーターズを打席に迎え、最後はカウント2-2後の97マイル(約156キロ)の直球を打たせ一ゴロ。アクシデントの影響を感じさせない投球でピンチを脱した。

 味方打線が先制し2-0で迎えた2回は、一死から7番・ソラックに内野安打を許し、続くマーティンには初球の95.5マイル(約154キロ)の直球を捉えられ、打球は右翼席へ着弾する同点2ランとなった。4回は内野安打と二塁打を許し一死二、三塁のピンチ。ここで前の打席で同点2ランを浴びたマーティンを打席に迎えると、最後は100.4マイル(約162キロ)の高め直球を振らせ空振り三振。続くタベラスも99.5マイル(約160キロ)の直球で一ゴロに仕留め、160キロ超え連発でピンチを脱した。

 1点リードの7回は、二死一、二塁のピンチで最後は2番・カイナーファレファを一ゴロ斬り。ベースカバーに入った大谷は、ボールを握りながら雄叫びを上げた。今季最多の117球を投じ、7安打2失点、8奪三振2四球の力投。1点リードの状況でリリーフ陣にあとを託し、防御率は2.97となった。

 打席ではレンジャーズの先発右腕・オットーと対戦し、初回の第1打席は痛烈な二ゴロ。4回の第2打席も無死一塁で5球目のナックルカーブを捉えたが、痛烈な打球は二塁ベース横にシフトを敷いていた三塁手の正面。これが5-6-3と転送される併殺となった。二死一、三塁だった5回の第3打席は、2番手右腕・サンタナの初球を打つも右飛。7回の第4打席は二死無走者の場面で3番手右腕・コットンと対戦し空振り三振に倒れた。打席では4打数無安打1三振。打率は.258となった。

 エンゼルスは2-2の同点で6回、二死から5番・アデル、6番・マーシュの連打で二、三塁の好機を作り、7番・スタッシの適時内野安打で勝ち越し。投手陣は大谷のあと、シーシェク、R.イグレシアスの継投で逃げ切った。大谷はこれで、5月28日(同29日)のアスレチックス戦で今季初黒星を喫したあと、今季2勝目を挙げた次戦の6月4日(同5日)のマリナーズ戦から13登板連続無敗。その間、自身8連勝とし、メジャーでは自身初となるシーズン2ケタ勝利に王手をかけた。

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ベースボールキング編集部

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