今永「なるべく具体的に教えた」
DeNAは28日、神奈川県内の少年野球チームに所属する小学6年生を対象とした「キッズベースボールフェスティバル 2021」を横浜スタジアムで開催。ポジション別野球教室や、打撃指導、桑原将志と戸柱恭孝によるホームランダービーが行われた。
第一部終了の挨拶でエースの今永昇太は、子どもたちへ向けて「何かを続けるということは、誰かに応援してもらうこと。帰ったらお父さんお母さん、監督やコーチにお礼を」と呼びかけた。
その後の取材で、今永は「イレギュラーな形になったが、数少ない機会を子どもたちも覚えていてくれると思います。プロ野球選手になって子どもたちと野球を通じてふれあえることは僕にとっても楽しい。形だけで終わらず、しっかりと僕達の思いを汲み取ってくれたら嬉しい」と話した。
この日は小学生相手の指導だったが、「教えることで自分のスキルアップもできた。本当に上手くなって欲しい気持ちで、なるべく具体的に教えた」と振り返り、「また触れ合えることができたらより一層熱い野球教室を」と、次回開催にも期待を寄せていた。
森敬斗は「ちょっとでもためになれば良いなと思い、わかりやすく言えれば」と子どもたちへの指導に試行錯誤。今回の野球教室を通じて「基本に帰ることができた。小学生のころはガムシャラにノンプレッシャーでできていた。その気持ちは大事だなと感じました」と、思わぬ気づきもあったようだ。
また、小学生には「やらされるのではなく、自分で向上心を持って練習する。自分は小中高とガンガン練習する方ではなかったので、プロになって自分の時間ができると自分でやらないといけなくなる。練習する癖をつけることが大事」と、自身の経験をもとに子どもたちへメッセージを送った。
好天にも恵まれ、憧れのプロ野球選手たちに指導された神奈川キッズたち。笑顔で横浜スタジアムを駆け回った経験は、かけがえのない財産になっただろう。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)