左打者並べたマリナーズ打線を散発3安打に封じる
エンゼルスの大谷翔平選手(28)が17日(日本時間18日)、本拠地エンゼルス・スタジアムでのマリナーズ戦に「3番・投手」で先発出場。投げては7回3安打無失点、打っては初回に先制点を叩き出す大車輪の活躍で13勝目の権利を持ちマウンドを降りた。
2番打者のフランス以外、8人の左打者(両打ち含む)が並んだマリナーズ打線。1回表のマウンドで3者凡退の好スタートを切ると、その裏、自らのバットで先制点を叩き出した。一死一塁で迎えた第1打席、マリナーズの先発右腕・カービーと対戦。初球を弾き返した打球は左翼フェンスの最上部に当たる適時二塁打となり、一塁走者のトラウトが長駆ホームインした。
2回のマウンドは左打者に粘られ27球を要したが、遊撃・レンヒーフォの好守にも助けられ無失点。3回は危なげなくゼロを刻み、3回終了時点での球数は60球となった。4回は素早い反応で先頭打者を投直に退けるなど初回以来の3者凡退。5回はこの試合初めて先頭打者の出塁を許したが、後続をキッチリと抑え勝利投手の権利を得た。
2点リードの6回も1番から始まる上位打線を3人で退け球数は93球。続投した7回は一死からこの試合初めて四球を与えたが、最後はフレージャーを二ゴロ併殺に仕留め7回を投げ切った。
打者としては初回に先制の適時二塁打を放ったあと、先頭だった4回の第2打席は四球で出塁。その後、2点目となるホームを踏んだ。6回の第3打席は遊ゴロ、降板後は「3番・指名打者」として出場を続けている。
投手としては7回107球、3安打無失点、8奪三振1四球の内容で降板し、防御率は2.43に良化。これで今季の投球回は148イニングとなり、規定投球回(162回)到達まで残り14イニングとなった。打者として規定打席はすでに到達済み。ワールドシリーズが創設された1903年以降では史上初の「ダブル規定到達」へ、今後予定されている3登板で必要な消化イニング数は、1試合平均4回2/3となった。