木製バットにも順応
ロッテのドラフト5位・金田優太(浦和学院高)は、2月1日の春季キャンプに向けて新人合同自主トレで汗を流している。
新人合同自主トレ2日目の11日、三塁ベンチ前からライトスタンド方向へ向かって打ったロングティーで、滞空時間の長い当たりやフェンスに直撃する鋭い当たりを放つなど、かなり木製バットに対応しているように見えた。
金田自身は「自分の中ではすごく良い感じです」としながらも、「大学生は4年間(木製)バットを使っていますし、その選手に比べてどうなのかなというのはまだあります」と半信半疑のようだ。
高校時代から打撃練習で木製のバットで打っていたようで、現在はその当時より40グラムくらい軽い84.5センチ、860〜870グラムの重さのバットを使う。モデルはDeNA・宮崎敏郎だ。本人によると重さも重心の位置も平均的で、クセのないバットとのこと。
タイプ的には中距離打者
浦和学院高校時代は3年春の『第94回選抜高等学校野球大会』では本塁打を放つなど、打率6割を超えるアベレージを記録。外角の球にも逆らわずに左中間へ長打を打つなど、広角に打ち分ける打撃が魅力的な印象を受けた。
本人は「芯を外さないというか、ミート力だったり高校時代でも体も大きくなったので、飛距離が出るようになりました」と明かし、「タイプ的には中距離打者なんですけど、なんでもできるバッティングというのが持ち味かなと思います」と自己分析する。打率を残したり、短打でも安打を量産できる選手を理想としている。
プロの投手の球に対応するためには打撃練習だけでなく、プロで戦い抜く体を作っていく必要がある。金田は「体重はそこまで増やそうという気はないんですけど、フォルムをもっと大きくして怪我しない体だったり、一軍で通用する体をこれから作りたい」と意気込む。
これまで骨折や大きな怪我などはないとのことだが、「怪我したら終わりというのはいろんな方からたくさんお話をいただいているので、高校の時よりも入念にストレッチ、体のケアをするようになりました」と、プロに入ってから新たに体のケアも入念に取り組むようになった。
自身が目指す選手像、そのためにどうしていかなければならないかということをしっかりと口にできている。2月1日から始まる春季キャンプでは、新人選手だけでなく、2年目以降の選手たちとも一緒にプレーすることで、新たな学びや気づきは増えていくはずだ。
▼ 金田優太
背番号:68
生年月日:2005年2月12日生
守備位置:内野手
身長 / 体重:183センチ / 83キロ
投 / 打:右 / 左
経歴:浦和学院高-ロッテ(ドラフト5位)
卯年の決意:一軍出場
「将来一軍で活躍し続ける選手になるためにも、来シーズンルーキーである1年目にいかに出場することができるか、そんなことを思いこの目標を立てました」
取材・文=岩下雄太