本拠地開幕セレモニーで空を飛んだDeNA・佐野恵太[写真=萩原孝弘]

◆ キャプテンがスタジアム上空をフライング!

 DeNAは本拠地開幕戦で驚きのオープニングセレモニーを実施した。VTRや花火の演出、スタンドからは新しい応援「BAY BLUE ANTHEM」や「勝利の輝き」で選手を鼓舞した。

 昨年は2位に終わり、今季は悲願の優勝へ。「頂への青き一本道」をテーマにセンター付近には燦然と光り輝く約30メートルの巨大な山が出現。炎の演出とともにベンチ入り選手が呼び出されると、最後はキャプテンの佐野恵太がバックネット裏席最上部のデッキから、山の上に設置された星へと約150メートルを空中フライング。まさかの演出に、ハマスタに集まったベイ党からも驚きの声が上がった。

 キャプテンとして大役を務めた佐野は、「ファンを喜ばせるためなら、怖いけど飛びます」と意を決してフライングを敢行。

 イベントを企画した球団エンターテイメント部・前原氏によると、選手が壇上へ向かったカーペットと、佐野を吊ったワイヤーは「今年のシーズンスローガン『横浜頂戦』と同じく、頂きに向かっていく一本道への導線をイメージした」とし、「さらには頂の先にあるもの、すなわち優勝を体現している」と説明した。

 球場内をフライングしたのは日本球界初。常に新しい試みでファンを驚かせ、また喜ばせる演出で、今年も本拠地の幕が開いた。

取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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