「以前は良かったんだけども…」

　ヤクルトが広島に完封勝ち。投手戦を制し、苦手広島との連敗を6で止めることに成功した。

　この日はヤクルト先発の高橋奎二の力投が光った。高橋はここまで7勝を挙げている広島先発の森下暢仁に一歩も引かぬ力投を披露。7回まで被安打4、奪三振6と無失点投球を続けると、その裏に川端慎吾の2点タイムリーヒットで均衡が破られ、さらに自身の代打として打席に送られた赤羽由紘もタイムリー二塁打で計3点。残り2イニングを3人の投手で乗り切ったヤクルトが、3−0で勝利した。

　6月6日西武戦以来となる3勝目をマークした高橋奎二に対して、27日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した斎藤雅樹氏は「よかったですね。いつもフォアボールがすごく目につくピッチャーなんですけど、今日はゼロですよね」と安定した制球にフォーカス。続けて「今日は何が良くてこうなったのかっていうのを覚えなきゃいけませんよね。これでまた次もね（以前と）同じようなことじゃいけないので、やっぱりそこをしっかりと覚えてほしいなという風に思います」と今日の好投を忘れないことが大切と指摘した。

　もう一人の解説者の谷沢健一氏は「こういうピッチングができる年が、去年、一昨年ってありましたからね。やっと暑くなってからこういうようなピッチングができるようになったのは、やっぱり練習量が少なかったからでしょうね。コントロールが悪いピッチャーってやっぱり投げ込みが少なかったり、コツがわかんなかったり。以前は良かったんだけども、ちょっと忘れてしまったり。その辺がね高橋くんにはあったと思いますよね」と持論を展開した。

　9年目となったエース候補左腕。この日の快投でポテンシャルが開花することを願いたい。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』