7月12日のオリックス戦、4回二死二塁で高部の内野安打で二走中村奨(右)が先制の生還 (C)Kyodo News

 ロッテは盗塁を試みて失敗したら流れが変わるという方針もあり、22年にリーグトップのチーム132盗塁を記録した盗塁数も、昨季が73盗塁・成功率はリーグトップの.777、今季もチーム盗塁数はリーグ5位の64と減少したが、成功率はリーグトップの.821。“足を使った攻撃”自体は減っているが、相手の隙を突いて1本の安打で一気に一塁から生還したり、相手の守備の乱れを突いてホームインする“らしい走塁”が何度かあった。

 6月15日の中日戦では9-0の8回二死二塁で愛斗の三塁へ高く弾んだ打球に対し、三塁手が一塁に送球している間に二塁走者の髙部瑛斗が二塁からスピードを緩めることなくホームインした。

 大塚明外野守備走塁コーチ(来季はチーフ打撃コーチ兼走塁コーチ)は6月16日の取材で髙部の走塁について「あれはしつけだよね。こっちの計算としては内野安打になるケースで、内野安打だろうと思いながらも、たとえばファーストの判断がよく、バッターランナーがセーフになると思えばファーストがベースについてなくても良くて、そのままホーム優先でもいいケースだよね。点差とか状況とかを加えて回しているだけだから。足が速かったらセーフになる」と話した。

 7月12日のオリックス戦では0-0の4回二死二塁で髙部の一ゴロで、一塁ベースカバーに遅れた投手・曽谷の隙を突いて二塁から中村奨吾が生還。アウトのタイミングだったが、曽谷の送球が逸れて中村がホームインと、結果的にこれが決勝点となった。

 9月14日の西武戦では0-0の初回先発・羽田慎之介に対し、先頭の岡大海が四球で出塁すると、続く藤岡裕大が1ボール2ストライクからのスライダーをセンター前に弾き返し、スタートを切っていた一塁走者・岡が三塁を陥れる。3番・ポランコの二塁併殺の間に三塁走者の岡が生還し、この1点を守り切り1-0で勝利したこともあった。

 9月14日の西武戦、“足を使った攻撃”が活き1-0で勝利したが、大塚コーチは「当たり前だよね。当たり前のことしかできないよね。チームとして大人になってアウトが少なくなったけど、俺の中では今年マイナスなんだよね」と指摘。「よっぽど他の球団はアウトが多いので、いい意味で言えばうちは大人になったんだけど、悪い意味では劣化したよね。(走塁意識が高まった2018年から)7年目でしょう。7年入れ替わりなくきているから落ちてくるよね。若いのは藤原、高部、友杉、小川がちょっと動くくらい。こういう時代になってきたよね」と危機感を持つ。

◆ 走塁意識

 試合前練習から大塚コーチが、走塁について口酸っぱく指導している姿がある。

 大塚コーチは「(試合前の走塁練習で気を)抜かせないよね。試合前提だと、練習中に詰めないと。試合でミスして詰めても仕方がないからね。終わった後だから。その前の段階でどれだけ詰められるか。うまいこと笑いながら、アメむちやりながらやらないといけないよね」と明かす。

 大塚コーチは若手選手に「走塁はそんな簡単なことではなくて、切り取って練習しているのはゲームに行くと頭の中で5%も残っていない。そういう場面に遭遇することはないし、シチュエーションにも塁に出ないと起こらないことをできるだけ練習で繰り返し、こういうことなんだよというのを仕込んでいくしかない。試合に行くと緊張感とかがある。それで消えちゃうと思うんだよね。そこに結びつける作業を俺がするんだけど、そのプレーが起こるかというと5%もない。その時間があるから5%のことを秋の練習でやるんだけど、意識というより経験だよね。意識はそこに向かわないんだけど、経験上やったことがある体験したことをやることがいつか救われる。それぐらいにすぎない」と、12日まで行われたZOZOマリンスタジアムでの秋季練習でも、走塁練習では、状況判断の練習を繰り返し行った。

 ロッテの攻撃の武器のひとつが“足を使った攻撃”。チーム盗塁数・企図数自体は減少しているが、成功率は高く、“1つ先を狙った走塁”も練習から意識づけされていることもあり、7月12日のオリックス戦、9月14日の西武戦では1-0で勝利した。長打が1本出れば一塁、二塁から生還できるだけの走力、判断力を持った選手が多い。この武器を活かした積極的な走塁が来季は増えるか注目だ。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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