「自分だけ打てていなかったので、最高の結果になって良かったです」
ロッテの山口航輝が22日の楽天戦で、第15号本塁打を放った。
『2番・指名打者』でスタメン出場した山口は8-0の6回一死走者なしの第4打席、日當直喜が2ボール1ストライクから投じた142キロのストレートを振り抜いた打球は、バックスクリーンに飛び込む一発となった。
これで山口は今季15本目の本塁打。22年に記録したシーズン自己最多の16本塁打にあと1本に迫り、プロ入りから目標に掲げるシーズン30本塁打まで残り半分となった。
「あんまり気にせずに。試合に出て、やるべきことはやれているかなと思うので、ホームランだけが貢献じゃないので、ずっと出た試合で打って貢献できたらなと思います」と、本塁打にこだわりを持つ男はバットでチームの勝利に貢献することを誓った。
7月19日の取材で長打について「ボチボチじゃないですか」と話していた山口だが、20日のソフトバンク戦、22日の楽天戦で本塁打を放ち、現在2試合連続本塁打中。
今季の山口は3打席目以降に放った本塁打は9本。山口本人も打席の中での修正力が上がっていることを実感している。何よりも今季は確実性が上がり、ストレートをしっかりと弾き返していることが大きい。
「課題だったので、そこをしっかり打てているからこそ、率が残せていると思います」
一時.152まで落ち込んだ打率も.290まで上げてきた。6月以降は打率.324と3割を超える。「無駄な動きがなくなっているんじゃないかなと思います。後は打席でいい感覚で立てていると思います」
ボールの見極めもしっかりできている。シーズンの四球数は11だが、7月だけで7個の四球を選ぶ。7月20日のソフトバンク戦では、1-0の初回一死一塁の第1打席、大関友久が3ボール2ストライクから投じた10球目のカーブを見送り四球を選ぶなど、粘って出塁するケースも増えてきた。
22日の楽天戦では1番・藤原恭大、2番・山口、3番にソトを挟んで、4番・安田尚憲と、マリーンズファンは同学年の藤原、1学年年上の安田が揃って打線の軸として期待することを夢見てきた。同学年の藤原とはどちらかが活躍し、というシーズンが続いていた中で、藤原・山口が共に打線を引っ張る日が来たことは感慨深い。この思いを山口にぶつけると、「一緒に頑張ろうという感じですね」とサラリ。
速いストレートに対応できるようになったことで、確実性も上がり、頼もしい存在になってきた。この夏、弾丸ライナーの本塁打、角度のついた滞空時間の長い本塁打、バリエーションに富んだアーチをたくさん見せて欲しい。そして、ここぞの場面での一発にも期待したい。
取材・文=岩下雄太