ロンドン,
中日のロンドン

◆ ファームで驚異の防御率0.50

 中日の“秘密兵器”が、ついにベールを脱ぐ。

 ベネズエラ出身の29歳右腕ホルヘ・ロンドンが30日に一軍昇格。チームの助っ人(※育成は除く)のなかで最も遅れての昇格となったが、その期待値は高い。

 なにせウエスタン・リーグではここまで18試合の登板で1勝負けなし。2つのセーブを記録し、防御率は0.50と抜群の安定感を誇っているのだ。

 キャンプでは自ら「160キロは投げられる」と豪語したことでも話題になったが、その球速に関しては首脳陣も太鼓判を押す。変化球のコントロールやクイックといったところに不安が見られたために二軍暮らしが続いていたが、交流戦が開幕するこのタイミングでチャンスが巡ってきた。

 セ・リーグ最下位で迎える交流戦。ここまでリーグ5番目のチーム防御率3.57を記録している投手陣であるが、5月は先発陣がリーグ2位の防御率3.48を記録している一方で、救援陣はワースト断トツの4.34。後ろの投手たちに不安が見られる。

 逆襲へ向けて、リリーフ陣の立て直しは急務。先発陣は力投を見せているだけに、ここでロンドンが勝利の方程式の一角としてハマるようなことがあれば、一気に上昇ムードも高まってくることだろう。

 いよいよ開幕する交流戦。秘密兵器は救世主へと変身することができるのか。逆襲を期す中日のブルペンに注目だ。

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