3000安打達成に期待がかかるプホルス

◆ 昨季達成した記録

 新年を迎え、球春を心待ちにしているファンも多いだろう。気が少し早いが、2018年シーズンにメジャーリーグで生まれそうな幾つかの記録をピックアップしてみた。

 最初に2017年を振り返っておくと、打者ではアルバート・プホルス(エンゼルス)が6月に通算600本塁打を、エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)が7月に通算3000安打を達成した。一方投手では、300勝投手はおろか、250勝投手と200勝投手すら生まれなかった。最後の300勝投手は2009年に達成したランディ・ジョンソンまでさかのぼらなければいけない。3000安打に比べると、300勝のハードルは高い。

◆ 今季達成が期待される記録

 では今季、達成が間近に迫っている記録を見ていこう。

 打者では、昨季600本塁打を達成したプホルスが2968本まで通算安打を伸ばし、3000安打達成を射程に入れている。3000安打と600本塁打を両方達成すれば、史上4人目の快挙となる。イチローと同じシーズンにメジャーデビューを果たしたスーパースターが2年連続の大記録に挑む。

 安打数では、他にロビンソン・カノ(マリナーズ)が2500安打まで残り124本。イチローを上回る3度の首位打者に輝いたことがあるジョー・マウアー(ツインズ)が2000安打に残り14本に迫っている。

 本塁打部門では、ベルトレとミゲル・カブレラ(タイガース)に500本塁打達成の可能性がある。現時点で、ともに462本塁打で並び、残り38本に迫っている。故障がなければ、十分届きそうだが、年齢的にも2019年にずれ込む公算が大きそうだ。

 続いて投手の記録を見ると、やはり300勝投手はしばらく誕生しそうにない。現役で最多勝利数を誇るのは、5月に45歳を迎えるバートロ・コロン(FA)で240勝。それに次ぐのが、CCサバシア(ヤンキース)で237勝。ともに今季中の250勝達成を射程に入れている。またサバシアは通算2846三振を奪っており、3000奪三振達成も狙える位置にいる。実は、最後に3000奪三振を達成したのは、ジョン・スモルツが達成した2008年までさかのぼらないといけない。

 最後にリリーフ投手に目を向けると、クレイグ・キンブレル(レッドソックス)が300セーブに残り9まで迫っている。近年、300勝に比べると300セーブの達成者は比較的多く、2011年以降だけでも7人が達成している。しかし、キンブレルのすごいところはそのスピードだ。5月28日に30歳を迎えるため、史上初めて20代での300セーブ到達が濃厚。これまでの記録はフランシスコ・ロドリゲスが持つ31歳5か月15日というもの。これを大幅に塗り替える可能性が高い。

 2018年は、誰がどういう形で大記録を打ち立ててくれるのだろうか。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】 1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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