● 日本ハム 0 － 5 オリックス ○
＜12回戦・釧路＞

　オリックスが初回の猛攻で逃げ切り、連敗を「2」でストップ。プロ初スタメンのドラフト3位ルーキー・来田涼斗が3打数3安打2打点1盗塁と躍動し、北の大地で鮮烈なデビューを飾った。

　オリックスは初回、相手先発の池田隆英に1番・福田周平から3連打で幸先よく先制し、さらに敵失が絡んで2点を追加。なおも二死一塁でプロ初打席を迎えた7番・来田が初球を右中間席へ放り込み、初回から一挙5得点の猛攻で、先発右腕・増井浩俊を援護した。

　プロ初打席初球本塁打は史上10人目で、高卒新人ではNPB史上初。ド派手な一軍デビューを飾った来田は、3回の第2打席も初球を左前へ運び出塁すると、プロ初盗塁の二盗でチャンスメーク。その後の三盗は失敗に終わったものの、6回の第3打席はボテボテのニゴロを自慢の快足で内野安打に。猛打賞を記録した直後の6回裏の守りからベンチに退き、お役御免となった。

　高卒新人初の偉業を成し遂げた来田は「バットを振っていくしかないと思ったので。変化球とか真っ直ぐとか気にせずバットを振っていきました」と無我夢中の満点デビュー。ヒーローインタビューでは終始緊張気味の面持ちだったが、最後は律儀に帽子を取り「兵庫県神戸市から来ました来田です。よろしくお願いします」と、笑顔で釧路のファンへ頭を下げた。