ロッテのドラフト4位・高野脩汰

 東條大樹、益田直也、ゲレーロ、小野郁、西野勇士、廣畑敦也…。

 昨季ロッテで30試合以上登板した投手の名前だ。この顔ぶれを見ると、察しの良いファンは、この6投手が全員右投手であることにお気づきだろう。2010年代後半は益田と共に、左の松永昂大がブルペンを支え、主にロングリリーフを務めたチェン・グァンユウもいたが、チェンが退団しここ数年は松永が一軍を不在にしている期間が長く、この間に“左”のリリーフ投手が一軍に定着することができなかった。昨季に至っては、サウスポーのチーム最多登板は先発の小島和哉の24試合だった。

 1イニングを抑えられる投手、左に強い右投手がいれば、左のリリーフがいなくてもいいという考え方もできるが、左の強打者を迎えた場面で左のワンポイントがいれば、ブルペンのバリエーションも増える。

 ドラフト4位・高野脩汰(日本通運)は昨年12月に行われた新入団選手発表会で「40試合を目標に頑張っていきたい」と掲げた。年が明けて新人合同自主トレで、リリーフでやっていきたい想いが強いのか改めて訊くと、高野は「スカウトの方からも補強ポイントとしてリリーフと言われています。ただ、自分はどちらがやりたいということもないです。自分のアピールポイントを活かしてチームのどこにハマるかを上が決めるだけなので、言われたところで投げるだけだと思っています」と、どこのポジションでも腕を振る覚悟だ。

 その一方で、「投げ方が特徴的だと思っているので、1打席目、初めてのバッターはあまり見ない角度というか、初見では打ちにくいと自分でも思っている。それをワンポイント、リリーフでもここぞの場面で発揮できればいいなと思っています」と明かしている。

 “アピール”するための決め球について質問すると、「球種自体が少ないので全部の球でカウントも空振りもどっちも狙っていきたいです」と話し、「スライダーは2つあります。カウントのちょっと遅い球と決め球で投げ分けています」と教えてくれた。

 ロッテの左腕事情で言えば、同学年には鈴木昭汰、佐藤奨真、1学年上には本前郁也、2学年上には小島和哉、中村稔弥と近い年代が多い。2年連続規定投球回に到達した小島を除けば、同じ中継ぎ枠を争うライバルになる可能性もある。高野は「あんまり意識はしていなくて、各々特徴がありますし、自分の良さも他とは被らないところがあると思う。それは起用されたら全力を出すだけで周りは気にしていないです」と年齢の近い他の左腕について意識することはないという。

 ブルペンに左がいれば、戦術の幅が広がる。2月1日から始まるキャンプでしっかりアピールして、マリーンズのブルペンを支える存在になってほしい。

取材・文=岩下雄太

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